福祉系学科として、福祉現場だけでなく、国および自治体職員、一般企業、学校教員やNPO等で活躍できる人材として、「福祉マインド」を身につけ、超高齢社会、貧困等の格差社会、マイノリティへの適切な対応が行える知識と能力を身につけ、それぞれの現場およびそれをとりまく地域社会で社会的な役割を担うことができる人材養成を行う。その目的を達成するためのカリキュラムとして「福祉計画基盤科目」「社会福祉士関係科目」「教職・社会教育主事関係科目」を配置する。履修モデルとして「社会福祉士コース」「福祉教育コース」「福祉行政・公共コース」「応用福祉・産業コース」の4コースを設置する。また、各科目のシラバスに記載された明確な評価基準に基づいて厳格な成績評価を行う。
福祉臨床学科では、人権感覚に溢れた理論的・実践的・研究的な社会福祉と教育の専門職を養成するカリキュラムを展開するために、次の諸点についての科目を設置する。
各科目群においては、それぞれの科目の特質に応じて、講義形式や演習形式、また学外で行う実習形式で展開し、これらの科目においては随時、学生による主体的な学修活動を行わせる。また、実習指導や専門演習などでは、概ね学生20名以下を1クラスとした少人数教育を展開する。これらの科目にはおいては、シラバスに明記された成績評価基準に基づき厳正な単位認定評価を行う。
福祉心理学科は、心理学の様々な領域についての基礎知識の習得、心理学実験や演習を通した体験的な心理学の学びを通して、科学的な人間理解の能力、積極的に他者と関わることのできる感受性、豊かな人間性を育むことにより、医療、福祉、教育など様々な領域において心理臨床家として対人援助を実践することのできる人材、特別支援学校や高等学校において心理学的なスキルとマインドを備えた教師として教育を実践することのできる人材、企業組織においては科学的な調査にもとづく分析能力と高いコミュニケーション能力を備えた人材を養成する。
このような目的を達成するために、福祉心理学科では、科学的な基礎心理学を主体に学ぶ「心理科学コース」と、対人援助実践のための心理学的知識や技能を学ぶ「心理臨床コース」を設け、いずれのコースにも、心理学の体系的・包括的な知識を教授し、こころの諸問題や心理学的現象が発生する要因の分析および解決策を導き出すための、実験、実習、演習、講義科目を配置している。実験・実習科目では、実際に体験して能動的に問題を解決する学習によって科学的心理学の基礎や実践力を徹底して身につけ、演習科目では、少人数による対話を介した学習や能動的学修によって深化した心理学の専門知識やコミュニケーション能力を培う。学習の到達度は、期末試験やレポートの他には授業に参加する積極的な姿勢などをもとに評価される。
カリキュラムは段階的に編成されており、1年次は心理学の基礎の学び、2年次は科学的方法論と専門知識の学び、3年次は幅広く専門知識を深化させる学び、4年次はこころの諸問題や諸現象を科学的に分析して論理的に考察する総まとめの学びによって、高い学士力を養成する。