Ideal of Hokusei Gakuen University
学長 大坊 郁夫
DAIBO,Ikuo
北星学園大学は、1962年4月、札幌市南5条校地に文学部英文学科、社会福祉学科各50名定員の小さな大学として発足しました。これまで56年の歴史において、学部学科の増設、大学院の開設、短期大学部(1951年開設の北星学園女子短期大学の大学への統合)の大谷地への移転などがあり、在学生4,400名を超える大学へと成長しました。これまでの卒業生は、学部合計が29,000人以上、短大合計が19,000人以上、大学院、専攻科を加えると総計49,000人にもなります。いずれもキリスト教に基づいた正義と良心を重んじる精神を持った人財が各分野、各地で活躍しています。その活躍の故に、本学への信頼を集め、さらに学生の学びの成果への期待は大きなものになっています。
本学の母体である北星学園は、アメリカの宣教師サラ・C・スミスによって1887年に設立された「女子寄宿学校」に由来するものです。数年後に、「北星女学校」と改められました。この校名については、当時女学校の役員で授業科目も担当していた新渡戸稲造の助言があったと言われています。後の「武士道」の著者である新渡戸は、札幌農学校時代に同期であった内村鑑三らとともに深くキリスト教に感銘を受け、また、当時女性には良妻賢母を求める時代にあって、「その前に、良き人間になるために学ぶこと」を説きました。さらに、経済的に厳しい子どもたちのために、無料の「札幌遠友夜学校」を設立するなど社会教育の必要を強く認識していました。新渡戸は、後に国際連盟の事務次長としても人種差別撤廃の活動など世界的平和のために奔走しました。この平等、奉仕の信念によるヒューマニティ教育は、北星学園の教育にも大きな影響を与えました。
本学では、欧米やアジアの多くの姉妹校との交換留学などのプログラムを結び、異文化をつなぐ国際交流が盛んです。さらに、学生による東日本大震災などにおけるボランティア活動、地域活性化、福祉支援などのボランティア活動が多様に展開されていることなどに北星の愛の献身、社会的関心、社会貢献、グローバルな視点の継承が息づいているのです。
対人社会心理学(対人コミュニケーション、対人関係の心理学)
日本社会心理学会名誉会員、日本感情心理学会顧問、日本顔学会顧問
1973年3月 | 北海道大学大学院文学研究科博士課程退学 |
1973年4月 | 北海道立札幌医科大学心理学教室助手 |
1977年10月 | 山形大学教養部専任講師(人文学部兼務)、助教授を経て |
1988年4月 | 北星学園大学文学部教授、1996年4月社会福祉学部教授を経て |
2000年4月 | 大阪大学大学院人間科学研究科教授 |
2012年3月 | 同定年退職 |
2012年4月 | 大阪大学名誉教授、東京未来大学学長、モチベーション行動科学部教授 |
2018年4月 | 北星学園大学・北星学園大学短期大学部 学長(現在に至る) |
副学長 鈴木 剛
SUZUKI, Tsuyoshi
研究分野
教育学(キーワード:世代間コミュニケーション)
主な研究業績
著書『ペダゴジーの探究―教育の思想を鍛える十四章―』(単著)
論文『規範形成と無意識―ルジャンドル理論から見える規範教育論の位相』(単著)など
1985年3月 | 東京大学大学院 教育学研究科修士課程修了 |
1990年3月 | 東京大学大学院教育学研究科博士課程単位取得退学 |
1990年4月 | 愛知教育大学教育学部講師 |
1991年1月 | 愛知教育大学教育学部助教授 |
2002年4月 | 北星学園大学文学部教授 |
2012年4月 | 北星学園大学文学部長(至2016年3月) |
2017年4月 | 北星学園大学・北星学園大学短期大学部 副学長(現在に至る) |