学びの特色
文学部では、上に掲げた目標を達成するために「英文学科」と「心理・応用コミュニケーション学科」の特色に応じたカリキュラムを展開しています。両学科とも、「ことば」そして「コミュニケーション」に重点をおきながら、1・2年次で基礎的知識と思考力を修得するための科目を、3年次からは専門演習(ゼミ)を含む発展的、応用的な科目を履修し、4年次の卒業研究へとつなげていきます。
学部長メッセージ
「この投稿は事実だろうか」「写真の人は実在するのだろうか」「メッセージの相手は本当に人間だろうか」。
インターネットやAIのめざましい発展により、私たちの生活は「本当のこと・もの」を見極めることが困難になってきています。社会のさまざまなサービスを受ける場面でも、そこに人が存在(介在)することがもはや自明ではなくなり、いよいよ人とAIがどのように共存すべきかを模索する時代が始まりました。これからは「リアルなこと・もの」、そして「人であること・人がいること」がさらに大きな意味あるいは価値をもち、あらためて人間性が問われることになるでしょう。
本学部はSchool of Humanities、すなわち、人文(科)学を修得する場所であり、これは、人間らしさ(humanity)とは何かという根本的な問いのもと、人間の言語、文化、歴史、心理、芸術、宗教などを研究対象とする学問の総称です。「人文(科)学は役に立たない」としばしば言われます。しかし、役に立つ“立ち方”が実学とよばれる学問とはそもそも異なります。社会的な課題が多様化、複雑化し、ある特定の専門性のみでは解決することができなくなってきていますが、課題の中心には必ず「人」が存在します。本学部の英文学科と心理・応用コミュニケーション学科において身につける知識やスキル、経験、そして態度は、人間らしさとは何かが問われるこれからの時代を生きる皆さんにとって必須の素養であり、そしてそれは、人や社会に関わる事象を深く洞察し、社会のあり方、ひいては人々の幸せを考える上での「羅針盤」となるものです。
ぜひそれぞれの興味関心を大切に育てながら、高い目標を掲げて本学部での学びを深めてください。そして、狭い視野にとどまることなく、多様な背景や専門性をもつ人たちと関わりながら、興味関心を他の学問領域へと広げ、そこで自らのオリジナリティを存分に発揮してください。
文学部長 中嶋 輝明 教授
NAKAJIMA, Teruaki
学部長プロフィール
研究分野
認知心理学、教育工学。近年、学習支援、ICT活用教育に関する研究に従事。
近年の著書、論文
- 「大学入学時の学習動機に関する調査」『リメディアル教育研究』17(日本リメディアル教育学会, 2023)
- 「1年次学生の汎用的スキルに関する自己評価の分析:“学びのチェックシート”を活用した振り返りの実践」『北星論集』60 (2)(北星学園大学文学部, 2023)
所属学会
日本心理学会、日本認知科学会、日本教育工学会、日本リメディアル教育学会、情報処理学会
趣味
銭湯めぐり、昭和家電集め(オーディオ機器、レコードなど)
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