北星学園大学・北星学園大学短期大学部

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カナダ

Canada

自分自身をよく知るきっかけに

セント・トーマス大学

文学部 英文学科 3年 女性

カナダ(2019.9~2020.3)

派遣留学


Ⅰ.留学前について

1.留学した理由やきっかけは?

ドラマや映画を通して、幼少の頃から海外の文化や学校生活に興味があった。そのため、留学は絶対にしよう、と思っていたところ、大学の第二外国語で仏語を選択したのでカナダ留学を決めた。


2.留学準備を始めたのはいつですか?

3年次


3.語学の試験は何回受験しましたか?

TOEFL:4回


4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?

【やったこと】
自分で進める勉強は、TOEFLに備えたものだった。入学前に大学から届いたチラシに載っていた、TOEFLの問題集を解いていた。
e-learningの英語学習教材が大学から課題として出されるので、できるだけ溜めずに、2、3日おきに取り組むようにしていた。
英文学科の課題には真面目に、自分の納得できるクオリティになるように取り組んでいた。自分で進める勉強は文法や単語に拘った、英語のみを習得する学びだった。それに比べ英文学科の授業の課題は、留学時に知っておかなければならない海外の文化や、センシティブな話題についての知識を得られるので、重要だった。
【後悔していること】
苦手だったTOEFLリスニングのための勉強を避けて、得意な長文問題を解いていた2年の時に、Netflixでの映画鑑賞+TOEFL向け英単語帳の勉強に絞っておけば良かったと後悔している。アルバイトや課題で忙しかったが、だからこそ焦らず、「今はこの映画だけ集中して見ておけば良い」「週末になるまでは、地下鉄の中で単語帳を見るだけで良い」という具合に、期限と教材を絞っておけば良かった。


5.海外渡航経験はありましたか?留学開始前の直近3回分について教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時の学年 目的・期間
カナダ 2015年 高校の研修。1週間。
タイ 2018年 観光。3泊4日。
カナダ 2018年 親の昔の職場の同窓会。10日間。

Ⅱ.現地での学習について

1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。

勉強時間 主な勉強場所
平日(学期中) 2~4時間程度 自室、図書館、カフェテリア、寮のダイニング
休日(学期中) 3時間程度 自室
平日(試験前) 6時間程度 自室、図書館、カフェテリア、寮のダイニング
休日(試験前) 8時間程度 自室、図書館

2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。

最も大きく違うと感じたのは、学生達の授業に対する積極性だ。授業中にちょっとでも質問や意見があると、「人前で喋るのはちょっとな」「後で先生に聞けば良いか」と逡巡する様子もなく、スッと手を上げていた。手を挙げる人はいつも決まっている、というわけでもなく、誰でも手を挙げたり、先生の言ったことに対して意見を発信したりしていた。これが自主性や積極性を求められる社会で育った同世代の姿か。と、意見はあっても言わなくても良い、授業中に(教授に求められた場合に)意見を言う人固定、という空気が流れている北星大の授業と比較して、新鮮かつ興味深かく感じた


3.授業を受講するにあたって心掛けていたことや工夫していたことはありますか?

できる範囲で予習・復習をしていた。教科書やプリントを予習しておくと、授業内で出てくる専門用語を頭に入れられるため、いざ授業を受けた時に、知らない単語が沢山出てきて焦る事態を防ぐことでできる。電子辞書を常に開いていても、準備が無いとわからない単語がひっきりなしに出てくるので、予習は大変有効だった。復習は、プリントや教科書に、日本語も英語も使って、自分がわかりやすいように書き込みをしていた。ネットで調べてわかったことや、教科書の長い文章を図にしてみたりした。あの作業で得た学問的知識は、正直多少の単語くらいしか頭に残っていない。しかし、留学期間内に「現地の大学生と同じように過ごしたい、英語の勉強だけで終わりたくない」と思っていた気持ちは、この復習にかけた時間が消化させてくれた。授業の予習も復習も、体調不良を理由に休むのも、「留学を終えた後になって後悔しないかな」と一度考えてみることを心掛けていた。


4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?

授業を受けても、他国からの留学生と話をしても、自分には圧倒的に語学が足りないと感じた。取る授業にもよるが、授業は予習である程度カバーできた。秋学期が終わって、冬休みにまとまった時間ができたので、そこで唯一持って行っていた単語帳をやり始めた。TOEFL向けの単語帳だったのだが、これがあとの日常会話で大変役立った。単語帳だけをやっていたら飽きたので、この期間にNetflixに登録して、映画やドラマを一日中見たりしていた。現地の人も留学生も、Netflixに登録している人がたくさんいるので、単語量やリスニング力を伸ばす以上に、会話の話題になった。


5.語学のハンディ以外に学習面で苦労したことはありましたか?どのように克服しましたか?

Essay proposalの授業では、北星のwritingの授業で書いたことのないタイプのものを求められたので、苦労した。教授の書いたものを参考に、構成を8割くらい真似して書いてみて、「今まで書いたことがないんですが、これで大丈夫ですか」と教授に相談しに行った。自分でできるところまで頑張ってみて、それでも不安だと思ったら誰かに助けを求めることが、一貫して大事だと思った。


6.担当教員は親切に指導してくれましたか?

相談や質問をしに行けば、皆親切に助けてくれた。


7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?

北星のcompositionの授業で、様々なessayを書く経験を積んでおいて良かったと思った。カナダは高校からレポート、essayを重視しているようで、書き方がわかっていることが大前提だったために、わざわざ書き方を説明するのはESLの授業だけだったからだ。基本の構成をわかっているだけで、「1ページで良いから書くように」と指示を受けたレポートはすぐに書き終わるし、どういうテーマを選べば書きやすいか、どう書きたいことを決められた構成の中に当てはめるか、などのことを北星の授業を通して自然に計算できるようになっていた。


Ⅲ.現地での生活について

1.滞在方法

滞在方法
寮の場合は寮の名前 Vanier Hall
ルーム/シェアメイト
有の場合は構成について 1部屋に自分を含めて2人 その人は、現地の学生

2.滞在先の設備はどうでしたか?

机、ベッド、タンス、ワードロープ、棚。


3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?

良好だった。時間が合えば話したり、部屋の消灯の時間を相談したり、話し合いのできる良い関係だった。


4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?

治安はとても良かった。一応、一人で外出する時は暗くなる前に帰るようにはしていた。


5.現地の交通の便はどうでしたか?

30分に一本のバスしかないので、便利ではない。バスが時刻表より早く出てしまうことも、大幅に遅れてやってくることも普通。Google mapに登録されているバスの時間と合わないことがあったので、紙のバス時間表orバス会社の公式website に載っているバス時間表を保存するのが有効だった。この大学の生徒はアプリを使って、無料でバスを利用する権利を得ることができるのは、とても良かった。


6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?

食堂や、カフェテリア(学生証にチャージされているお金を利用できる)などで済ませることが多かった。日本食が恋しくなった時は、インスタントお味噌汁やトラベル用炊飯器で炊いたご飯を食べたり、街の日本食レストランに行ったりした。食堂のカトラリーは汚れていることがあったので、綺麗なのを選ぶ・使う前にナプキンで拭くようにしていた。


7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?どのような内容の活動でしたか?

1年生向けの歓迎イベント (ゲームをして仲良くなるwelcome week)、留学生向けの交流イベント(集まって音楽を披露したり、パーティーをしたり)、誰でも参加可能なイベント(セラピードックと遊ぶ、コップにペイントをする)、パーティー系のイベント(ドレスを着て参加する人が多い、ダンスしたりお菓子を食べたりする)……etc、たくさんあった。


8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?

なぜか酷い腹痛になることが何度かあったが、未だに原因はわかっていない。持っていった薬と、休養で治した。これ以上ひどくなったら病院に行こう、思って、医療保険会社の方と連絡を取りながら、近所の病院を教えてもらっておいた。具合が悪いけれど授業に行こうか迷った時は、持って行った体温計を見て決断した。


9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。

胃腸薬(ビオフェルミンs)1瓶、風邪薬(葛根湯)1瓶、痛み止め(イブA)一箱を持って行った。


10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

請求したことはない。


11.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?

お土産になるお菓子、アクセサリー。抹茶のKitKatは大好評。


12.週末はどのように過ごしていましたか?

一人の時間が欲しくて、部屋に籠もっていることが多かった。そればっかりではいけないので、約束があれば遊んだり、日本食を作って振舞うセルフイベントもやってみたりした


13.長期休暇はどのように過ごしましたか?

単語帳やNetflixで英語学習をする時間が多かった。週5でジムに行って走ったり、ネットの小説を読んだり、好きなことをしてリフレッシュしていた。


14.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時期 目的・期間 費用(概算)
モントリオール 12月後半 観光 1週間 10万円

15.旅行にあたっての注意点などがあれば記入してください。

Christmasは、お店が閉まることがあるので、事前に調べて行ったほうが良い。。


Ⅳ.派遣先の学校について

1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?

明るくて優しい。日本以外からも留学生が多いので、外国人に慣れている様子。


2.学校の施設・設備はどうでしたか?

図書館やStudy hallなど、勉強するスペースは沢山あってどこも綺麗。寮のシャワー室は1畳くらいしかなくて使いづらかった。


3.バディはいましたか?

いなかった。


4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。

困って相談しに行ったらすぐに対処してくれるので、とても親切でありがたかった。


Ⅴ.留学を終えて

1.留学経験は期待に応じたものでしたか?

期待以上
理由:語学や文化、友達を得たのはもちろんのこと、周囲の環境が急激に変わることによって自分をよく知る機会になった。


2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?

性格は変わらないが、自分を深く理解したり、語学学習への意欲が増大したりした。


3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?

考えさせられること(カルチャーショックや新しい人との出会い)が続いていたので、日本やカナダについて調べる機会や、内観する時間が増えた。それが、自分の言葉で語れることを膨らませてくれることに繋がった。


4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?

  • カフェテリアで堂々とキスをするゲイカップルを、1日に最低2回は見かけた。これが当たり前の環境の中で育つというのは、セクシャリティや国籍などの多様性を認めおうとする時代の中で大変価値があると感じた。
  • 後ろに人が並んでいるのに、カフェの店員さんに世間話をし続けるお客さんを何度も見かけた。袋ください、スプーンつけてください、などの話ではなく、「あそこに座っている男の子見える?あの子私のことを好きなのよ」という、日本だったら店員さんとする内容ではなかったので、面白くて最後まで聞いていた。

  • 5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?

    留学を通して、国際的に社会と関わっていきたいという気持ちが固まった。なので、この先語学を仕事で生かせるように、英語力はもちろんのこと、日本社会、地域社会、国際社会に対して自分が思うことを語れる知識と言葉を増やせるように、意識して行こうと思った。また、その知識にも言葉にも、常にアップデートが伴うことも、頭に置いておかなければならないと思った。


    Ⅵ.次に留学する学生へ

    1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

    英検よりもTOEFL向けの学習が留学には向いているので、そちらに集中することをお勧めする。


    2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

    自分を癒すアイテムは何か一つ持って行ったほうが良い。


    3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。

    【持参】インスタントお味噌汁、レンジで炊ける炊飯器、ふりかけ、お土産のお菓子、カトラリー、洗濯ネット、ビーチサンダル、体温計、カイロ、(最初の1週間だけ買い物に行かなくても生活できるかどうかを基準にすると良い)
    【現地】生活用品(歯ブラシ、シャンプー、トリートメント、ヘアオイル、タオル)、服、マグカップ


    4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?

    日本食が恋しくなるので、とにかくインスタントお味噌汁やスープは沢山持って行ったほうが良い。


     

     

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