北星学園大学・北星学園大学短期大学部

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台 湾

Taiwan

今までの人生におけるどの1年間よりも幸せ

東海大学

文学部 英文学科 4年 女性

台湾(2019.9~2020.7)

派遣留学


Ⅰ.留学前について

1.留学した理由やきっかけは?

大学のプログラム「海外事情」で訪れた台湾の開放的な雰囲気や屋台の料理が忘れられず、どうにかここに住む方法はないだろうかと考えたこと。


2.留学準備を始めたのはいつですか?

3年次


3.語学の試験は何回受験しましたか?

中国語検定、HSK:3回


4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?

中国語検定・HSK対策をしていた(教育実習期間と試験日が重なったため、受験できなかったこともあった)。


5.海外渡航経験はありましたか?留学開始前の直近3回分について教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時の学年 目的・期間
台湾 3年 語学留学・3週間
オーストラリア(メルボルン) 4年 語学留学・3週間

Ⅱ.現地での学習について

1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。

勉強時間 主な勉強場所
平日(学期中) 3-5時間程度 自室、図書館、寮の自習室
休日(学期中) 3-5時間程度 自室、図書館
平日(試験前) 3-5時間程度 自室、図書館
休日(試験前) 3-5時間程度 自室、図書館

2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。

・タスクベースの英語の授業が豊富。
・授業で議論になり、対立しても、その場での意見の食い違いが日常生活上の友人関係に影響しないところが心地よかったです。北星では議論の際に反対意見を述べると、その場の気まずさが日常生活にも影響して、友人関係が解消されてしまうことが多々ありました。台湾では、教室内で対立しても授業が終われば仲のよい友人に戻って一緒にご飯を食べることが出来ました。
・授業中の飲食が自由で、強い匂いのものでなければ何を食べてもOK。
・生徒同士、担当教員と生徒の会話が多くありました。
・華語中心の授業では、学期の始めにそれぞれが伸ばしたい分野についての聞き取りがあり、ニーズに沿って授業が展開されました。授業中にも生徒の意見が取り入れられて、活動が増えたり小テストの形式が変わったりしました。


3.授業を受講するにあたって心掛けていたことや工夫していたことはありますか?

・わからないことはその場で解消すること。最初の部分を理解していないと、その後の活動にも影響してしまうので。
・授業以外での学習では復習を重視していました。ただ、2学期目後半は雑誌を教材にしており、予習前提で授業が進められたので、事前に単語の意味や読み方を調べるなどの予習もしていました。
・授業を受ける中で、メモは教科書に書き込み、漢字や発音がわからない単語はiPhoneのメモやピンインアプリに直接入力して、その日のうちに見直しをするという形に落ち着きました。授業の受け方は人それぞれですが、自分に合う方法を見つけてからは、授業での理解度も増しました。
・作文練習のノートは、1行の幅が1センチ程度のものが使いやすいです。文房具屋さんで購入できます。


4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?

・1学期目は意見の表明の仕方や会話の仕方がわからず、当然自信もないので、ひたすらにクラスメイトの発語を聞き、真似していました。実力より少し上のクラスに入れたことで、先生だけでなくクラスメイトの発言も良質なインプットになりました。
・知らない単語はiPhoneにメモしておいて、復習に使いました。
・教科書のテーマに関連する作文をして、先生に添削してもらっていました。
・中国語に自信が無いとき、屋台のおじさんから「訛りがなくていいね!」と褒められたことが自信になりました。


5.語学のハンディ以外に学習面で苦労したことはありましたか?どのように克服しましたか?

・普段、部屋で集中できない際には図書館や寮の自習室に移動していましたが、試験期間が近づくと、図書館や自習室は混雑しており、座席を確保するのが難しくなりました。


6.担当教員は親切に指導してくれましたか?

はい。


7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?

・英語力。中国語を殆ど話せなかった1学期目の序盤は、英語の授業が唯一自分の考えをしっかり表明できる場だったので、かなり救われました。


Ⅲ.現地での生活について

1.滞在方法

滞在方法
寮の場合は寮の名前 30棟
ルーム/シェアメイト
有の場合は構成について 1部屋に自分を含めて2人
その人は、留学生(日本)と現地の学生

2.滞在先の設備はどうでしたか?

古いですが、住めば都です。


3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?

概ね良好でしたが、1学期目は日本人ルームメイトとの関係が悪く、ルールを決めるための話し合いすら成立しなかったため、寮長と先生に事情を説明し、2学期目からは部屋を替えてもらいました。


4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?

普段の買い物では、クレジットカードと現金を2つの財布に分ける、貴重品はしっかり手に持つくらいで、特別な対策はしていませんでした。パスポートは鍵付のトランクに、パソコンや日常的に使うカード、現金等は南京錠を付けた引き出しに保管していました。特に大きなトラブルはありませんでした。無印良品のリュックには背中側にポケットが付いているので、普段の大学生活から近場へのお出かけまで重宝しました。


5.現地の交通の便はどうでしたか?

10㎞以内は無料でバスを利用できます。寮の近くにもバス停がありますし、台中の夜市やデパート、鉄道駅、観光スポットへの移動に際しては、交通費が殆どかかりません。台中市から台北や台南などへ旅行する際には、高速バスを利用すると便利です。日本と比べると少ない連休には、帰省する人が多く、バスはすぐに満席になってしまいます。高鐵(新幹線)は速くて本数も多いので、ふらりと日帰り観光をする際に利用しました。


6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?

昼食や夕飯は大学近くの夜市(東海別墅)や、寮の近くにある食堂内のビュッフェ形式のお弁当屋さん「自助餐廳」で買っていました。小食なので、食べる量を自分で管理できるところが良かったです。
外食文化の台湾では、朝食も外で済ませることが多いですが、わたしはコーヒーとスーパーで買った果物や野菜を摂っていました。


7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?

寮で一学期に何度か開催される工芸教室に参加しました。冬至や端午節など、台湾の祝日や文化を知ることもでき、楽しい時間でした。また、クリスマスが近づくと、チャペルでの礼拝やスタンプラリー、大学構内でのコンサートや出店など様々な催し物があります。
華語中心でも、季節毎の食事会や湯圓作りのような体験行事や、Thanksgiving Dayや学期終了時の食事会、フィールドワークや旅行があります。後半はコロナウイルスの感染拡大により、予定されていた行事が軒並み中止になってしまいました。


8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?

数ヶ月に1度、熱を出したり頭痛で寝込んだりすることがありました。多くの場合は疲れや気圧の変化が原因だったので、寮でゆっくり休んでいました。


9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。

かかりつけ医から処方されているもの:頭痛薬(約120日分)、偏頭痛薬20錠、生理痛用の薬
市販薬:バファリンルナi、正露丸、葛根湯、風邪薬、フェミニーナ軟膏(顔にも使えて便利。虫刺されにも効きます)。


10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

ありません。


11.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?

梅干し。胃腸が弱ったときや、暑い日の塩分補給に役立ちました。


12.週末はどのように過ごしていましたか?

散歩、勉強、連休の場合は国内旅行。


13.長期休暇はどのように過ごしましたか?

国内旅行の他、冬季休暇にはタイとカンボジアに行きました。


14.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時期 目的・期間 費用(概算)
タイ・バンコク 2月 友人に会うこと、アイドルの公演、観光 -
カンボジア・シェムリアップ 2月 観光 -

15.旅行にあたっての注意点などがあれば記入してください。

バンコクからシェムリアップまでバスで移動したのですが、シートベルトが無く、少し心配になりました。安全性を重視する場合は、飛行機での移動をおすすめします。


Ⅳ.派遣先の学校について

1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?

学生証やIDに関するトラブルが何度かありましたが、國際處やその他関係部署の教職員が毎回丁寧に対応してくれました。寮に関してわからないことは、ルームメイトや寮の教職員に聞いていました。


2.学校の施設・設備はどうでしたか?

広さや雰囲気が北海道大学と似ています。近代的なビルと、伝統的な校舎が混在していました。


3.バディはいましたか?

いた(日本語学科の学生。2人目のバディとは会っていないのでわかりません。多くの場合日本語が堪能のようです。)


4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。

國際處と寮や寮費を徴収する部署が連絡を取れているのか疑問でした。國際處から寮に伝えてもらう旨を確認したにも関わらず、全く話が通っていなかったり、免除になるはずの寮費について支払いの催促をされたりして、戸惑いました。また、長期休暇中に帰国しておらず、その旨を伝えていたのにも関わらず、説明無しに2週間の隔離をされました。


Ⅴ.留学を終えて

1.留学経験は期待に応じたものでしたか?

期待以上
理由:今までの人生におけるどの1年間よりも幸せだったから。


2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?

せっかくの機会だからと、台湾国内やアジアの国々で、1人旅をするようになりました。日本国内旅行の経験すら乏しい私にとっては、大きな行動の変化でした。


3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?

・衛生面や住環境等、それまでの生活とは異なる場合も、それなりに快適に幸せに暮らすことが出来ることや、一人っ子で一人暮らしをしていた私が四人部屋でも生活できることに気付けたこと。
・中国語力が伸びたこと。
・旅行ではあまり訪れない場所を訪れ、見ることの出来ないものを見て、ディープな台湾を知ることが出来たこと。
・留学中の旅行も含め、住みたい場所の選択肢が広がったこと。生きる希望になります。


4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?

・人との距離感が心地よいこと。台湾は、人と人の距離は近いものの、自己と他者の境界線が明確でした。日本は人との距離が遠く、境界線が曖昧だと感じます。
・台湾人から「ご飯食べた?」と挨拶のように聞かれること。私自身、食にあまり関心が無いので、最初は不思議でした。


5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?

台湾かタイに住みたいです。その時にこの留学経験が生きると思います。


Ⅵ.次に留学する学生へ

1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

中国語のクラス分けのため、1日目に面接が行われます。簡単な質問に答えたり、教科書を読んだりしますが、これまでの中国語学習歴を説明できるとスムーズです。はったりが大事です。出来なくても出来るふりをすることで、実力より少し上のクラスに入れます。周りの発言が良質なインプットになるので、効率よく話す力を伸ばせます。


2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

自分なりのリラックス法を知っておくと楽に過ごせるかもしれません。私は一人の時間を大切にしたかったので、休日には一人で学校周辺を散策したり、バスに乗って降りた先で散歩をしたりしていました。


3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。

日本から持参すべきもの:
・旅行用サイズのシャンプーやボディソープ
深夜に寮に到着するなど、その日のうちに必要な買い物が出来ない場合があります。旅行の際にも使えますし、1セット持っていると安心です。

・自分の気分を保ってくれるもの
私は冬季休暇中に台湾旅行に来た母に頼んで、ヴァイオリンを持ってきてもらいました。留学前には、「無駄に荷物を増やさないように」と言われるかもしれませんし、特に楽器は嵩張りますが、国際便では無料で機内に持ち込めることが多いです。楽器に限らず、好きでリラックスできるものを持って行くと良いかもしれません。

・抗生物質入りの軟膏
疲れからか、ピアスホールが軽く膿むことがありました。疲れたときに探すのは大変なので、持参すると便利です。

・フェミニーナ軟膏(ジェル)
刺激が少なく、顔にも使えて、全てのかゆみに効く優れものです。旅行先にも、これ1本があれば事足ります。台湾にもかゆみ止めは売られていますが、スースーするものが多いです。

・白い恋人
お土産に迷ったら、白い恋人で決まりです。台湾人の間でも有名だそうで、かなり喜ばれます。

現地で購入すべきもの:
・バケツ
衣類を手洗いする際に便利でした。*寮の各フロアにコインランドリーもあり、1回30元で利用できます。

・生理用品
台湾では、温暖な気候に合わせて蒸れにくい商品が多く販売されています。使い慣れた日本製でも良いですが、個人的には現地で買った方が快適に過ごせるのではないかと感じました。デザインもおしゃれで、つい手に取りたくなるものが多いです。ぜひお試しあれ。

その他
・日本人の友人によると、台湾ではAmazon Primeが利用出来ないそうです。NETFLIXは支障無く楽しめますが、対象作品が日本とは異なります。


4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?

自分の機嫌は自分で取りつつ、派遣留学先での生活を楽しみましょう。


 

 

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