北星学園大学・北星学園大学短期大学部

MENU

アメリカ

America

チャレンジ精神が身についた

ルイス&クラーク大学

文学部 英文学科 3年 男性

アメリカ(2019.8~2020.3)

派遣留学


Ⅰ.留学前について

1.留学した理由やきっかけは?

語学力向上と留学への憧れ。


2.留学準備を始めたのはいつですか?

2年次


3.語学の試験は何回受験しましたか?

TOEFL:4回、TOEIC:1回


4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?

英語面では自前のテキストを用いて主に語彙力の拡大に励んだ。また、留学経験がある人あるいは留学中の人の動画や記事などを見て情報収集を行った。(留学する上での心構え、持ち物、現地での生活について)


5.海外渡航経験はありましたか?留学開始前の直近3回分について教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時の学年 目的・期間
ポートランド 高校3年 短期研修/2週間

Ⅱ.現地での学習について

1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。

勉強時間 主な勉強場所
平日(学期中) 3時間程度 図書館
休日(学期中) 5時間程度 寮のラウンジ
平日(試験前) 4時間程度 図書館
休日(試験前) 6時間程度 寮のラウンジ

2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。

大きな違いは学生の積極性です。授業中の発言回数がとても多く生徒と先生のキャッチボールのような授業が印象的でした。AESの授業の人数は7人程で英文学科のスピーキングと比べると少なめでした。


3.授業を受講するにあたって心掛けていたことや工夫していたことはありますか?

とにかく自分から発言をすることです。間違っても英語の練習になるというポジティブな気持ちで発言していました。


4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?

授業中も含め生活をしているうえで知らない単語や表現を耳にすることが多かったので、その単語の意味や表現の使い方を身の回りの人(先生、友達、ルームメイト)に教えてもらい自分専用の単語帳を作っていました。また、日々の会話で新しい単語を進んで使い記憶に定着させるように意識しました。


5.語学のハンディ以外に学習面で苦労したことはありましたか?どのように克服しましたか?

最初は授業中に自分から発言ができず落ち込んでしまうことが多々ありましたが、少しずつでも発言することを意識して克服しました。どの先生も必ず授業の中で設けてくれる質問タイムで、自分のわからない単語や授業に関する質問を毎回することにより、授業中に発言することへの抵抗が段々と無っていった気がします。


6.担当教員は親切に指導してくれましたか?

先生は生徒と対等な立場で接してくれました。感じ方は人それぞれですが、個人的には先生というより「先生と友達の間のような存在」でした。授業の話だけではなくアメリカの生活について教えてくれるなど、非常に親しみのある方ばかりでした。


7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?

日本から単語帳を持参しましたが、役に立つことはなかったです。
留学前は英語を読む力や語彙力を上げておくと良いかと思います。またネイティブの方や英語話者と会話の練習をすることもおすすめします。


Ⅲ.現地での生活について

1.滞在方法

滞在方法
寮の場合は寮の名前 ホームズ
ルーム/シェアメイト
有の場合は構成について 1部屋に自分を含めて2人 その人は、現地の学生

2.滞在先の設備はどうでしたか?

部屋には1人1つずつ机やベッド、そしてクローゼットがついています。ルームメイトと折半して冷蔵庫と電子レンジを借りました。同じフロアに住んでいる人と共用の冷蔵庫は食料品の盗難がたまに起きていたので、自分でレンタルすることをお勧めします。また、僕の滞在していた寮(ホームズ)は複数ある大学の寮の中で1番新しいものだったので、トイレやシャワーそしてキッチンも清潔感がありました。他の寮と比べて教室までは遠い寮(徒歩6分程度)でしたが選ぶならホームズをお勧めします。


3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?

年の近い兄のような存在でした。彼は3年生でしたが他大学から転校してきたので、僕と彼の両方にとって2019年はルイス&クラークでの初めての年でした。お互いわからないことだらけでしたが、趣味や性格が似ており馬が合いすぐに打ち解けることができました。普段は寮や図書館で勉強した後に一緒に食堂に行って食事をしたり、お互いスポーツ好きだったのでテニスや卓球をして体を動かしたりすることが多く、休日は街へご飯を食べに行ったり夜更かしして映画を見たりするくらい仲が良かったです。
ある日は授業のスピーチの練習に付き合ってくれたり、自分の知らない英語の表現をたくさん教えてくれたりなどルームメイトでもあり一番身近な先生でもありました。また、日本語に興味を持ってくれて“○○は日本語で何て言うの?”と数えきれないほどたくさん質問してくれたので逆に日本語を教えることも多かったです。たまに僕を日本語で“弟”と呼んでくれたり、寝る前に“おやすみー”と言ってくれたのが今でも印象に残っています。
人生初のルームメイトで彼に会う前は緊張と少しの不安な気持ちがありましたが、留学生活を経て絆を深めることができ、ここには書ききれない程多くの思い出ができました。


4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?

アメリカの中だと比較的良い方でしたが、財布やパソコンなどの貴重品を外に持ち出す際は肌身離さず持ち歩くことを徹底しました。


5.現地の交通の便はどうでしたか?

街中にはバスをはじめ市電や電動スクーターなどの交通機関がありとても重宝しました。大学は街の中心から外れた所にありますが、大学から街まで所要時間15分ほどのPioというシャトルバスが1時間に2,3本のペースで朝から夜まで使えるので、街中までの移動手段に困ることはありません。


6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?

1週間に最大14回まで大学の食堂を使えるミールプランに加入しました。食事のバランスにはもちろん気を使っていましたが、元気が無くならないように毎食しっかり食べることも心掛けました。また、英語の練習のためにも1人で食べずになるべく友達と食事をとることを意識していました。現地の学生は食事中でもたくさん会話をすることが多かったため少し気疲れするときもありましたが、そのような時は寮のキッチンで息抜きもかね自炊をしていました。
また大学からは少し離れていますが(車で20分)、日本食を含むアジアの食材が買えるスーパー(Uwajimaya)があったのでそこで日本食の材料を調達して友達たちと日本食パーティーをすることも多々ありました。


7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?

行事は数えきれないほど参加しましたが、規模の大きかったもの2つを紹介します。
1つ目は秋学期の一大イベントであったFall Ballという学期末にあるダンスパーティーです。学生は皆スーツやドレスなどの正装をしており、とても煌びやかなアメリカらしい行事でした。
2つ目はJapan Nightという大学の日本語クラブが主催するダンスと食が融合した日本の魅力を学生に発信するイベントです。イベント当日はよさこいとJ-popダンスを披露しました。また大学の学食で日本食が提供されたり(この年は焼きそばとから揚げ)、日本に関するクイズ大会があったりなど魅力が多く詰まった行事でした。


8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?

無かったです。


9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。

喘息気味なので吸入器を1つと発作をおさえるシールを数枚持参しましたが1度も使いませんでした。


10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

無かったです。


11.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?

電子レンジでパスタを茹でられる容器です。自炊の際に非常に活躍してくれました。100均で買えるので持って行かない手はないです。あとは、爪切りや耳かきなども役に立ちました。パスタ容器を開発してくれた方にお礼を言いたい気持ちでいっぱいです。


12.週末はどのように過ごしていましたか?

課題の量が多かったので金曜日と土曜日に頑張って終わらせて日曜日は遊ぶことが多かったです。(金曜日に授業が終わってから遊んで土日に課題と闘うというパターンもありました。) 課題を終えて時間のある時は、市街地に行ってご飯を食べたり、大学構内で友達とフリスビーやテニスのようなスポーツをしたりしました。またポートランドは雨の日が多かったので、そんな日はルームメイトや友達と寮にあるビリヤードをしたりゲームしたりしていました。


13.長期休暇はどのように過ごしましたか?

約1ヶ月あった冬休みはアメリカ中(ポートランド→サンフランシスコ→シカゴ→ワシントンDC→ボイシ→シアトル→ポートランド)を旅行しました。大学の寮が冬季期間中は閉鎖されたので最初はポートランドにある高校時代のホストファミリーの家に泊まらせてもらい、その後は各地で大学の友達を訪ねて観光地を案内してもらったり、家に泊まらせてもらったりと充実した長期休暇でした。サンフランシスコでの年越しや、アメリカを横断する50時間超えの列車旅も一生ものの思い出です。
実は留学当初は長期休暇に一時帰国を考えていましたが私情でアメリカに残ることに決めました。今となってはその決断をして心底良かったと思っています。約1ヶ月間のアメリカを自由に旅行できる期間はこれからの人生で無いと思ったので思う存分楽しみました。


14.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時期 目的・期間 費用(概算)
ポートランド 12/19~12/29 11日 / 高校時代のホストファミリーの家に宿泊 1万円
サンフランシスコ 12/29~1/3 5日 / 年越しと大学の友人と観光 7万円
列車旅
(サンフランシスコからシカゴ)
1/3~1/5 3日 / 移動兼宿泊 1万5千円
シカゴ 1/5~1/9 5日 / 観光 7万円
ワシントンDC 1/9~1/11 3日 / 大学の友人と観光 5万円
ボイシ 1/11~1/15 5日 / 観光と大学の友人の家に宿泊 2万円
シアトル 1/15~1/20 6日 /観光と大学の友人の家に宿泊 2万円

15.旅行にあたっての注意点などがあれば記入してください。

怪我や事故が起きた時のために加入している保険会社のパンフレットを持参する。そしていつも以上に貴重品管理に気を付ける。(特にパスポートの管理は徹底した。)


Ⅳ.派遣先の学校について

1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?

学生数がアメリカの大学の中では多くないので学生同士の距離が近く友達の輪を広げやすい印象でした。また国籍や性別も多種多様な大学で、皆互いを認め合い個性を大切にしながら大学生活を送れる場所だったと感じました。


2.学校の施設・設備はどうでしたか?

寮をはじめ、図書館や体育館そして教室のある建物は非常に清潔感があり毎日快適に過ごせました。ラーニングコモンズのような勉強スペースが至る所にあり課題が捗りました。また大学は郊外にあり静かで緑豊かなので全体的に心が落ち着くキャンパスでした。勉強する場所の他にジムやカフェ、そして運動やピクニックのできる大きな芝生の広場など息抜きの場も多くよく利用していました。


3.バディはいましたか?

いなかった。


4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。

担当の方も含め教員の方皆さんが優しく暖かく迎えてくれました。不満な点は一つもありません。


Ⅴ.留学を終えて

1.留学経験は期待に応じたものでしたか?

期待以上
理由:語学力以上に価値あるものを得ることができた。


2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?

1番大きな変化はLGBTに関して寛容になったことです。
約20年間日本で生活してきてLGBTについて考える機会は残念ながら少なかったですが、アメリカのポートランドという性別も国籍も様々な人が多く集まる場所で生活することにより必然的にそれについて考える時間が増えていきました。ポートランドの人はLGBTに対して肯定的な考えを持つ人が多く、大学にジェンダーフリーのトイレがあったり、知り合った友人がLGBTだったりなど日常生活で性別の多様性に関する多くの要素に触れることができました。期末レポートでもLGBTに関して自分で調べ更に関心を深めました。そしてこれからは自分の住む日本のLGBTに関する現状により目を向けていきます。


3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?

一言で表すと“チャレンジ精神”が身についたと感じます。
雑に言うと“とりあえずやってみるか!失敗しても死なないし!” みたいな気持ちです。今まで自分の生きてきた国とは全く違う言語や文化に囲まれての生活は日々挑戦の連続で、主体的に行動して“自分の留学”を作り上げていくことを意識しました。例えば、自ら大学のイベントに参加して友達を作ったり、授業中に発言をしたり、休日に友達を遊びに誘ってみたりなど小さな挑戦を毎日続けることで新たな環境に自分が慣れていき、更にハードルの大きな挑戦をすることができました。失敗しても日常生活の中でチャレンジできることは山ほどあるのでミスを恐れずトライする力が付きました。


4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?

他人でもすれ違った際に微笑みかけること、知り合い同士で褒めあうこと(容姿ではなく服装や性格について)が強く印象に残っています。後者は日本でも起こりうることですがアメリカのほうが頻度は圧倒的に高かった印象です。とにかく褒めます。そして褒められたら褒め返します。留学初期に初対面の人に大学で”I like your shirt.”と言われ戸惑いと同時に嬉しい気持ちになった覚えがあります。前者は日本には無い文化で最初は戸惑いましたが徐々に慣れていきました。散歩中にすれ違ったあの人、ある時僕が通り過ぎるまで食堂のドアを開けていてくれたあの人、どんなシチュエーションにも関わらず目が合うと微笑んでくれる人が多かった印象を受けました。微笑んでくれたり褒められたりすると嬉しいですよね:)そんなホッコリした気持ちになる文化が好きでした。


5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?

たった7ヶ月間でしたがその期間以上に価値のあるものを多く得ることができました。これからの人生で辛いことがあった時は留学生活の辛さを思い出し踏ん張れるよう、楽しかった時は思い出を懐かしめるよう、留学経験を人生の糧としていきます。


Ⅵ.次に留学する学生へ

1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

英会話に慣れておくことをおすすめします。
個人的に感じたことは、表現は知っていてもいざ実際の会話になると使えないことが多かったということです。もちろん留学中に学ぶことは多いですが、事前にスピーキング力を高めていくことでより多くの事を吸収できると思います。


2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

向こうで大体何でも揃うのでこれといって準備することはありませんが、強いて言うならばアルバイトをしてお金をたくさんためておくことです。留学中に貴重な時間や経験を買えるよう貯蓄しておきましょう。


3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。

100均のパスタを電子レンジで調理する容器。パスポートと同じくらい大事です。これは是非日本から持参してください。
真面目に書くと、爪切りや耳かきや洗顔といった体をケアするものが個人的には役に立ちました。アメリカの洗顔を使うのは効果が強すぎて肌荒れするのが怖かったので日本から持って行きました。
でもアメリカのスーパーで大体何でも揃っちゃうので何でもかんでも持って行く必要はありません。ポートランドには無印良品(値段は倍近くしましたが)もあったので、そこで洗顔も買っちゃいました。
パスタ容器の話に戻りますが、ある日ルームメイトに容器を見せた時“そんなのでパスタ茹でようとしているの!?できるわけないだろ!笑” みたいに言われましたが、その後電子レンジから出てきた見事に茹で上がったパスタを見て感動していました。日本の100均グッズで人を感動させられるとは思いませんでした。


4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?

“勉強していて良かった”と思うことはあっても“勉強してなくてよかった”と思うことはありません。これを読んでくれているあなたの留学までの準備がスムーズにいくこと、苦労と挑戦そして喜びに溢れた実りある留学生活を送れることを心から願っています。


 

 

アクセス
お問い合わせ
PAGE TOP