
大学キャンパス C 館ラウンジにて(左が小林さん)
Q1. 現在の教師という仕事は、どんな思いで取り組んでいますか?
大学では教職課程を取っていましたが、卒業する時は「自分は教師にはなれない」と思っていました。かといってちゃんとした就職活動をすることもなく、卒業後はワーキングホリデーでカナダに行きました。
カナダでカレー屋さんでアルバイトをした時、同じお店で働いていたパキスタン人に言われたことが心に残り、帰国後に教師になろうという気持ちが生まれました。
彼から聞かれたことは「日本は戦争に負けて貧しい国だったのに、今はなぜ豊かになったのか」でした。私はわからないなりに考え、「日本人は一生懸命働いたからではないか」と答えたんです。すると彼は「それは違うと思う」と言ったんです。そして「パキスタン人も寝る間も惜しんで働いているが、パキスタンは貧しい国のままだ。日本が豊かになったのは子供たちに良い教育をさせたからだと思う」と言われたんです。
確かにそうだと思い、教育の大切さを改めて感じました。将来のある子供たちの人生に関われる仕事というのは、やりがいもありますし、楽しいです。
Q2. 仕事の喜びや、やりがいを感じる時はどんな時ですか?
アイスホッケー部の部長を15年間、バレーボール部のアシスタントコーチも務めて、どちらも全国大会へ出場した時は嬉しかったです。子どもたちの人生の記憶に残るであろう瞬間に何度も立ち会えることは自分自身もエネルギーをもらえます。
また、卒業生を送り出す時は喜びと感動があります。 さらに、生徒の学力アップはもちろんですが、人間としての成長を感じた時は嬉しいですね。
副担任をしていた時に何度も励ましていた生徒が退学してしまったことがあったんですが、10年後にレゲエシンガーになったと連絡をもらいステージで堂々と歌う姿を見た時は感動しました。
また、何度も停学になっている生徒の担任になった時はかなり手をやきましたが、専門学校生になったその生徒から就職が決まったと報告があった時は本当に嬉しかったです。
Q3. 仕事の疲れはどのようなことで解消していますか?
リフレッシュすることですね。趣味が音楽なので、レコードを聴いたり仲間たちとクラブやバーでDJ をします。
Q4. 北星学園大学での思い出を教えてください。
当時の友人との出会いは人生の財産です。また、大学でアイスホッケー部だったことも運命を感じています。現在まで23年間勤めている職場の採用条件が「アイスホッケー経験者で英語教員免許保持者」だったので。
Q5. 在学生と同窓生へのメッセージをお願いします。
在学生の皆さんへ:在学中はやってみたいことは全部チャレンジして欲しいです !
同窓生の皆さんへ:もっと色々繋がって一緒に何か面白いことができたらいいなと思います。