北星学園大学・北星学園大学短期大学部

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同窓生インタビュー

Alumni interview

2015年3月 文学部心理・応用コミュニケーション学科 卒業
川本 康博さん
フリーランス記者、ラジオパーソナリティー、株式会社岡田工業 取締役経営企画室長

川本さん(北星学園大学C館教室にて)

Q1. 仕事に対する思いとは?

私は、インフラ設備のメンテナンスを行っている家業の経営と、情報や報道系のライター・フォトグラファーという二つの仕事をしています。後者は、大学時代の経験に相当影響を受けていますので、今回はこちらを中心にお話しします。

 

仕事は北海道新開発行の生活情報版「さっぽろ10k(と一く)」がメインになっており、特集記事の執筆を担当しています。取り組む仕事の前提は「社会に埋もれているネタを探して取り上げたい」という思い。原点は、大学時代に遡ります。

 

北星時代は北海道新聞社の記者だった阪井先生にお世話になりました。印象深いのは、第二次世界大戦中にあった沖縄の史実をテーマにドキュメンタリー作品「銃を置いた兵士たち〜消えていく沖縄戦移話〜』を、有志4人で作ったこと。取材相手が激昂して、まるまる消した素材もあるほど、「取扱注意」の題材でした。この経験が「多少リスクを背負ってでも伝えたい」という、今の思いに繋がっていると感じます

 

 

Q2. 仕事の喜び、やりがいとは?

Google で出ない情報を書くこと!取材対象者から「意識していなかったことを発掘してくれてありがとう」という言葉をいただけたりするとうれしいですね。

 

記憶に残っているのは、実家がある札幌市の北丘珠に、1960年代に建てられた民間の児童保育施設に関する記事です。ほぼボランティアによって管理されていた古い建物が胆振東部地震でダメージを受けてしまい、存続が難しくなっている情報を得たんですね。

子どもの受け入れ先も調整できず、非常に大きな問題だと思いましたので、当時の「さっぽろ10区」編集長にかけあって記事にすることになりました。施設と行政、関係者への取りはいつも以上に時間をかけました。そもそもイベント情報がメインの生活情報版にはそぐわない、ちょっと「かたい話題」です。難航するだろうと思いましたが、なんとか掲載が実現しました。その後、無事存続が決まり、紙面が近所のスーパーに張り出されていて、嬉しかったです。

 

僕は非常に自己中心的な人間です。記事というアウトプットの機会があるからこそ、興味を持った人に会いに行けるのが、この仕事のやりがいなのだと思います。

 

Q3. 辛い時や困難の乗り越え方とは?

取材先の“推し”と僕の書きたい内容がすれ違うときは、どう説得するか悩みますね。でも何より辛いのは、締め切りとネタ出しです(笑)。そんな時は、大好きな場所へ行くんです。活火山が好きなので、硫黄山がある道東の弟子屈町や、きれいな海と山、天然の炭酸水が湧く後志の島牧村へ行って、とにかくぼーっとします。

 

Q4. 在学生と同窓生へのメッセージをお願いします。

在学生の皆さんへ:過去をふり返って在学生の皆さんへ伝えたいことは、「無駄も悪くないぞ」ってこと。いつかどこかで、大きな原動力になるかも。

 

同窓生の皆さんへ:30代になっても、大学時代の友人や先生から「やる気」をもらってます。今のほうが気かも。これからもよろしくお願いします

 

 

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