Ⅰ.学習面
1.授業の様子、内容はどうでしたか。
セントトーマス大学では、ESLとAcademicの講義の両方を受けられます。
ESLは、少人数制で質問しやすい雰囲気でした。北星の英文学科の講義について行ければ問題はないと思います。宿題で解らない所があり質問すると、丁寧に教えてもらえました。
また、Academicな講義でも、どの教授も丁寧に対応してもらえました。生徒の積極性はそのクラスによって差があったので、発言できる時とそうでない時がありました。内容によって、背景知識がないとついて行くのが難しいと感じました。
2.語学のハンディはありましたか。
一学期目は英語の聞き取りで精一杯でしたが、講義後すぐに、emailで先生にアポイントメントをとり、英語での質問を考える時間を確保するように心掛けました。授業等で聞き取れなかったことに優先順位をつけると質問しやすくなるのでオススメです。
二学期目からは、それまでよりも話すことができるようになったので、毎回の講義でひとつでも質問することを心掛けました。
3.授業についていくため、特に工夫したことはありますか。
Academicの講義に関しては、最初のオリエンテーション時期に、教授にESLの講義を受けている留学生であること、電子辞書などを使用してもいいかを確認するようにしていました。
また、講義によって生徒の人数、教室の雰囲気が違うので、質問しやすい講義や教授の協力度を考えるようにしました。
4.教授陣は指導面で援助してくれましたか。
基本的に、どの講義でも質問を歓迎していました。ESLでは、いつでも質問して良い雰囲気があり、また、ESL室での勉強、質問も可能であった。
Academicの講義に関しては、どの教授も丁寧に対応してもらえます。解らないことを伝えると何度も説明してもらえたり、アドバイスを親切にしてもらったりしました。
5.学習面で一番苦労した点は何ですか。
Academicの講義では、専門用語の英語(例えば、音楽用語の英語)を含んだ説明を理解する事や、それを理解した上で質問する事が大変でした。特に留学を始めたばかりの頃は、英語の聞き取りや単語で躓いていたので、「何がわからないのかすらわからない」という所が苦労しました。
6.その他、学習面で特に記しておきたいこと、準備しておいて良かったこと、準備しておけば良かったことは何ですか。
講義内での発言は、英語の聞き取り、内容理解、質問を見つける等様々な認知プロセスが有り大変なものです。そのことを教授に詳しく説明し、質問できなくても、様々な方法でサポートしてもらえました。講義以外でもいいので教授と仲良くなることは学習において大切であったと思います。
準備して良かったと思うことは、TOEFL等を利用しぎりぎりまで英語を勉強し続けたこと、海外ドラマを4技能upに活用したこと、日本(自分)を英語で説明するためのノート作りです。
留学前にもっと留学生と交流しておけば良かったと思います。
Ⅱ.生活面
1.寮の名前
バニエホールとホリークロスホール
2.寮生活について感想・意見など
バニエホールもホリークロスホールも比較的静かでした。それぞれの階によって騒がしさが違いました。バニエホールでは友人が沢山出来ました。ホリークロスホールは、落ち着いた雰囲気の寮でした途中で寮の場所・ルームメイトを変える事もできるので、最初はルームメイトがいてもいいと思います。
二人部屋で感じた事は、体温差(温度調節)、就寝(勉強)時間差、音に関して、ルームメイトの友人の出入りに関して、前もってまたは、頻繁にしっかりと話し合う事が大切だということです。
3.ルームメイトとはうまくいっていましたか。
一人っ子で他の人と同じ部屋で暮らすことが自分にとって非日常であったため、ルームメイトと過ごす事に慣れず、一人部屋に移りました。室内温度の感覚が全く違ったこと、約束と違う事をルームメイトがしたこと等が積み重なり考えることに疲れてしまったため、勉学や自分がすべき(したい)ことに集中する事を優先させました。
4.食生活はどうでしたか。
大学でバイキング式の食堂や購買(tims-horton,subway)を利用していました。
食堂はその日によってメニューが口に合わないときもありましたが、後期になって少しバージョンアップして美味しいメニューも増えました。飽きてしまったり、日本食が恋しくなったりした時や食堂が開いていない時は、mallやfrendship convinience store、Sobeysで食べ物を買ったり、自炊したりしました。
5.課外活動、特別行事、催し物などクラス外での活動に参加する機会はありましたか。
STUISAという留学生の団体に所属し、イベントに参加し、交流会や発表会を利用して友人を増やしたり、ピアノを弾いたりしました。コンサート鑑賞や地元の中学生と交流する機会を教授からいただいたこともありました。
6.休暇について
(1) 週末はどのようにして過ごしましたか
土曜日は、バスで買い物へ行ったり、友人と出かけたりする時と、講義の課題をする時があった。日曜日は、バスが動いていないので、勉強することがほとんどでした。
また、講義の一環として、コンサートの鑑賞、チューターとの勉強などもしていました。
(2) 長期休暇はどこでどのようにして過ごしましたか。
秋のreading weekでは、Prince Edward Islandへ行き、カフェやお店巡りをしたり、赤土の崖、赤毛のアンの家を訪れたりしました。
また、冬休みの1週間を使い、Tront、Niagara falls、Montreal、Quebec cityで観光やカフェ、Christmas market散策をしました。
春のreading weekではSt. Johnへ行き、音楽スタジオ見学等をしました。
7.印象に残った生活経験、留学先の国の人々の生活などはありましたか。
トラブルや困ったことがあった時に、STUの教職員、学生が快く助けてくれたことです。教職員の方々は生活面について、学生は学習面についてサポートしてくれました。
Ⅲ.大学について
1.大学の雰囲気はどうでしたか。容易に溶け込むことはできましたか。
STUはアットホームな雰囲気があり、溶け込みやすかったです。
2.設備など、学習にふさわしい環境でしたか。
ふさわしい環境であったと思います。
寮内の共同勉強場、自分の部屋、パソコン室以外にも、隣の大学UNBのstudent union building、図書館等、様々な勉強場所がありました。
3.大学の受け入れについてはどう感じましたか。
とても親切でした。buddy制度、writing centerの添削、English conversational partner等学生と連携したサポートが充実していました。
Ⅵ.総括
1.留学経験は期待に応じたものでしたか。
行く前は不安でいっぱいでしたが、現地では先生、学生、教職員の方などに助けていただき、充実した生活を送ることができました。
2.留学をして有益だった点を挙げてください。
勇気をだして好きな事に本気で取り組むという貴重な経験ができました。
また、留学中にサポートしてくれた人へ感謝の気持ちを持つことができました。
3.これから先、留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか。
留学中に培った「どんなに困難な状況に思えても、じっくり腰を据え、楽しむ(ポジティブな解決策を考えるように)こと」を続けていきたいと思っています。
4.約1年間の留学生活を振り返って、感じたことは何ですか。
言語の壁を乗り越えるために、わからないことに出会った時には周りの人に聞いて理解できるように心がけていたことで学びを深めることができたと思います。自分の言葉で周りの人と考えを共有できることはとても楽しいことなのだと知ることができました。