北星学園大学・北星学園大学短期大学部

MENU

海外活動報告

Abroad Interview

人生の糧となる貴重で代えがたい経験

セント・トーマス大学

文学部 英文学科 3年 女性

カナダ (2018.9〜2019.8)

派遣留学


Ⅰ.学習面

1.授業の様子、内容はどうでしたか。

 ESLのクラスは、少人数だったためみんな仲良く和気あいあいとした雰囲気でした。ライティングは、北星のエッセイライティングに似た感じで進められました。周りの学生は授業にサンドイッチやコーヒーなど軽食を持って来て飲食を自由にしている様子でした。


2.語学のハンディはありましたか。

 授業の内容が完璧に汲み取れなかったりジョークが理解できなかったり、グループワーク内で伝えたいことが英語ですぐに出てこなかったりすることがありましたが、それを理解してくれる人が必ずいたので、とりわけ辛いと感じることはありませんでした。


3.授業についていくため、特に工夫したことはありますか。

 授業前にあらかじめ配布された資料や教科書を読み込むこと、わからないところは教授や友人に聞くこと。


4.教授陣は指導面で援助してくれましたか。

 質問や相談をすれば必ず丁寧に対応してくれました。こちらから頼めばレポート提出前に一度フィードバックをくれる先生もいました。何か困ったことがあればいつでも言ってと気にかけてくれたため、ちょっとしたことでも質問・相談しやすかったです。


5.学習面で一番苦労した点は何ですか。

 中間・期末試験期間の時間配分が難しかったです。同時期に出されるレポート課題はどれも読む量が多く時間がかかったため、同時進行で取り組むのに苦労しました。


6.その他、学習面で特に記しておきたいこと、準備しておいて良かったこと、準備しておけば良かったことは何ですか。

 英文をとにかく早く正確に読めるようにしておくと良いと思います。


Ⅱ.生活面

1.寮の名前

 ハリントンホール、バニエホール


2.寮生活について感想・意見など

 ハリントンホールは夜まで騒がしくて自分の部屋にいてもあまり落ち着けなかったですが、他のオンキャンパスの寮に比べて圧倒的に綺麗で設備もしっかりしていました。近くの部屋の子たちやラウンジが賑やかで勉強や睡眠に影響したのでバニエホールに移りました。


3.ルームメイトとはうまくいっていましたか。

 ドライヤーを貸し借りしたり、翌日着る服を一緒に選んだり、レポートを読み合ったりなど助け合いながらうまく生活していましたが、一人の時間が欲しかったため途中で一人部屋に移りました。


4.食生活はどうでしたか。

 ダイニングホールの食事は思ったより良かったですが飽きるので、たまに外に食べに行ったり自分でお米を炊いたりしていました。ダイニングホールが空いていない期間はスーパーで食材を買って自炊しました。美味しい日本食のお店がないので、長期休暇でトロントに旅行した際は日本食を沢山食べたり買いだめしたりしました。


5.課外活動、特別行事、催し物などクラス外での活動に参加する機会はありましたか。

 カナダ以外の国から来た人たちが集まるSTUISAというクラブに所属し、みんなでバーベキューをしたりスキーをしに出かけたりしました。


6.休暇について

(1) 週末はどのようにして過ごしましたか
 友達と買い物に行ったり、ご飯を食べに行ったりしました。日曜日は唯一の公共交通機関であるバスが動いておらずお店もほとんどお休みなので、図書館で課題をやったり、洗濯・掃除をしたりして過ごしていました。
(2) 長期休暇はどこでどのようにして過ごしましたか。
 11月:1週間の休暇のうち前半は課題を片付け、後半3日間はプリンスエドワード島に旅行、バスで往復約$160。
 冬休み:1週間でトロント、モントリオール、ケベックシティに旅行、トロントまで飛行機で片道約$195、各都市間バスで移動。クリスマスシーズンの街並みが綺麗なのでおすすめです。冬休み中はダイニングホールが開いておらず不便でした。外食すると高いので自炊が良いかと思います。


7.印象に残った生活経験、留学先の国の人々の生活などはありましたか。

 雪の日に、先生から「雪かきをするから今日の授業はキャンセルにする」とメールが来たり、食堂が数時間早く閉まったりするのが面白かったです。札幌では吹雪で多少雪が積もっても休校にはならないので、無理をしない性質がとても印象的でした。


Ⅲ.大学について

1.大学の雰囲気はどうでしたか。容易に溶け込むことはできましたか。

 教授や周りの学生がフレンドリーで本当に優しい人ばかりだったので、溶け込みやすかったです。世界各国から来ている学生が多く、同じような経験をしているからこそ支え合って学べる環境だと思いました。


2.設備など、学習にふさわしい環境でしたか。

 冬は校舎や寮の部屋も暖かく快適だったのでどこでも勉強しやすいと思いました。スタディーホールやコンピュータールームは学生数に対して少なく、混雑している時もありました。図書館は、テスト期間中は朝の3時まで開いていてカフェもあるので自分の集中できる時間に勉強できて良かったです。

3.大学の受け入れについてはどう感じましたか。

 現地に行く前にセント・トーマス大学に申請しなければいけないこと等が次々メールで送られてきましたが、わからないことばかりで、何度も向こうの職員の方にメールを送ってしまいましたが毎回迅速に対応してくれました。
 現地に着いてからは、留学生受け入れ担当の学生が案内してくれたり履修や寮生活に関する相談に丁寧に応じてくれたりしました。英会話パートナーをつけてくれるプログラムやチューター制度などがあり、留学生のためのサポート体制が整っていたのが良かったです。


Ⅵ.総括

1.留学経験は期待に応じたものでしたか。

 自分の憧れだった海外での長期生活を満喫でき、友人や教授にも恵まれ期待以上の経験ができたと思います。


2.留学をして有益だった点を挙げてください。

 英語力の向上だけでなく、新しい環境でこれまでに出会ったことのない様々な国の人々と関わる中で、自分の性格や考え方、価値観、偏見、願望、色々な面で自己発見できたのが有益でした。
 また、言葉や文化の異なる生活に飛び込んだことで、人を頼る力や自分から行動する力を身につけられました。


3.これから先、留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか。

 留学中に獲得した、人に頼る勇気や、目標に向かって自分から働きかける積極性を、これから実現したいことに向けて存分に発揮したいです。
 また、留学中にもらった色々な人からの優しさをこれからは自分が周りに施すことができれば良いと思います。


4.約1年間の留学生活を振り返って、感じたことは何ですか。

 楽しいことや嬉しいことと同じくらい辛いことも多くありましたが、限界は自分次第でいくらでも突破できることを学びました。普段は経験できない驚きや発見のある刺激的な毎日でした。
 滞在中に北海道で地震があったことで、大切な人たちが危ない状況にいるとき近くにいられないことの辛さやもどかしさを体験し、これまで当たり前だと思っていた自分の恵まれた環境に感謝し後悔のないよう日々を大切にしなくてはならないと身をもって感じました。毎日色々な人に支えられながら、貴重でかえがたい経験ができたことを心から感謝し、これからの糧としていきたいと思います。

 

 

アクセス
お問い合わせ
PAGE TOP