文学部
School of Humanities
国家資格「登録日本語教員」
養成課程がスタート!
北星学園大学文学部では2026年度4月から、国家資格「登録日本語教員」取得のためのプログラムが始まります(申請中)。世界から地域へ、地域から世界へ、〈異文化間の橋渡し〉となる言語・社会・多様性への理解を備えた専門家を育成します。
※ただし、文部科学省における審査の結果、予定した実践研修(又は養成課程)が開設できない可能性があります。
登録日本語教員とは
令和6年(2024年)4月1日から施行された日本語教師の国家資格です。これは外国人に日本語を教えるために必要な知識・技能・態度を習得したことを示すもので、文部科学省から認定を受けた「認定日本語教育機関」で教壇に立つために必要となります。今後はその他の日本語教育機関でも求められることが増えると考えられています。

教員資格と何が違うの?
「登録日本語教員」は、外国人に日本語を教えるための国家資格であり、認定日本語教育機関などで教える際に求められます。一方で、日本の小学校・中学校・高等学校などで教科を教えるために必要なのが「教員免許」です。両者は、教える対象や教育内容、取得方法などが異なります。登録日本語教員は、国内では留学生や在留外国人、国外では日本語に関心を持つ人々を対象に「日本語そのもの」を教えるのに対し、教員免許保持者は日本人児童・生徒に国語や数学などの教科を教えます。このような違いはありますが、両方の資格を取得し、多文化共生社会に対応できる学校教員を目指すことも可能です。本学の養成課程では、多文化共生社会に対応できる日本語教員を育成します。
本学プログラムの特徴
実践研修まで対応!
「登録日本語教員」を取得するためには、筆記試験である「基礎試験」と「応用試験」に合格し、さらには教育実習である「実践研修」を行なう必要があります。本学プログラムを修了すると、このうち「基礎試験」と「実践研修」が免除されます。これは制度の範囲内で最大限に充実したプログラムとなります。
多文化共生の現場で教育実習!
本学プログラムでは、北海道内の多文化共生に貢献できる人材を育成することを特に重視しています。そのため、根室振興局・根室教育局と三者協定を締結している学校法人岩谷学園「ひがし北海道日本語学校」と提携し、教育実習の場としています。「ひがし北海道日本語学校」の所在地である中標津町では、自然あふれる環境の中、留学生が日本語を学びながら地域の方々と共に生活を営んでいます。まさしく多様性の〈現場〉である中標津町で、原寸大の多文化共生を体験してみましょう。
英語が苦手でも大丈夫!
現在の日本語教育の主流は、日本語を使って日本語を教える「直接法」であり、本学プログラムも最新のカリキュラムに対応しています。英語の知識があれば役には立ちますが、もし英語が苦手でも諦めてしまう必要はありません。このプログラムは文学部英文学科と心理・ 応用コミュニケーション学科の学生が履修することができ、卒業に必要な単位に算入することも可能です。
進路
「登録日本語教員」が力を発揮できるのは国内外の日本語学校だけではありません。日本語を通じて外国人と関わる機会は今後ますます拡大・多様化すると考えられ、たとえば地方自治体や義務教育の現場などで、異文化コミュニケーションや社会の多様性についての専門性を身につけた人材として活躍することも期待されています。
「登録日本語教員」資格取得者の進路(一例)
- 日本語教師
- 地方自治体職員
- 学校教員
- 学習支援員
- 企業の外国人研修講師
- NPO職員
- JICA海外協力隊
- 日本語コーディネーター
- 日本語教材開発
- 日本語教育関連の研究者