北星学園大学・北星学園大学短期大学部

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アメリカ

America

2024春・ジュニア―タ大学①

ジュニア―タ大学

文学部 英文学科 3年 女性

アメリカ(2024.1~2024.12)

派遣留学


Ⅰ.留学前について

1.留学した理由やきっかけは?

留学を通して多様な考え方を身につけられるようになりたい思ったこと、また、大学の授業だけでは英語で会話できる力は十分につけることができないと思ったこと、英語を使わないと生きていけないような環境で生活をしてみたいという思いがあったので留学を決意しました。


2.留学準備を始めたのはいつですか?

1年次


3.語学の試験は何回受験しましたか?

TOEFL:5回、TOEIC(Webテスト):1回


4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?

TOEFLは何回も受験しました。派遣留学に申し込める条件の一つとして、派遣校によって基準は異なりますが、一定の基準を超えることが求められます。そのため、基準を超えるために何回も受験して、十分なスコアを取れるように努力していました。模擬試験問題を何回も解いて、問題を解く時間をコントロールできるように特に注意しながら勉強していました。単語帳を眺めて覚えることがとにかく苦手だったので、模擬試験を解いて単語に出会う回数を増やすことで単語の意味を覚えるようにしていました。試験を受けるごとに少しずつ点数を上げることができましたが、基準を超えるまでとても長い時間がかかりました。留学を考えているのであれば、1年生の時から国際教育課にある資料等を参考に派遣校の求めているスコア基準を把握し、早い段階からTOEFLの対策をすることをおすすめします。
TOEICのWebテストも自分のパソコンで受験しました。これは留学の選考に関係はありませんが、興味があったので一度受験してみようということで受けてみました。無料で受験することができます。TOEFLと違い、内容がビジネス関係になります。後に就職活動等で使えるかもしれないので、興味がある方はぜひ受けてみてほしいと思います。(リスニングの内容がユニークでTOEFLよりも面白いのでおすすめです)



Ⅱ.現地での学習について

1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。

勉強時間 主な勉強場所
平日(学期中) 5時間程度 自室、図書館
休日(学期中) 8時間程度 図書館
平日(試験前) 6時間程度 自室、図書館
休日(試験前) 10時間程度 図書館

2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。

先生が話している最中でも、手を挙げてあてられるのを待ち、自分の意見や経験を伝えようとしている人が多いことに驚きました。しかし、積極的な学生が多い中、グループでプレゼンテーションを行うための準備を行う際、非協力的な人や、当日の朝になって「準備が終わっていないから手伝ってほしい」と急に言われることもあり、日本の大学でもこのような経験はあったので、どの国に行っても同じなのだなと思いました。


3.授業を受講するにあたって心掛けていたことや工夫していたことはありますか?

できるだけ前の方の席に座って、いつも同じ席に座ることを心がけていました。前の席の方が先生に助けを求めやすいし、いつも同じ席に座ることによって、隣に座る子も同じ人になるので、そこで友達を作ることができます。授業の2回目以降になると、みんな自分のお気に入りの席ができて、授業の最終回まで席が変わることはありません。授業内で友達ができるか不安になっていた私は、「とにかく隣に座った席の子に話しかけよう」と意気込んでいました。それから、相手も私を気にかけてペアワークを一緒にやってくれたり、課題でわからないことがあると、きまってその子に連絡をするようになるほど仲良くなることが出来ました。留学先で友達ができるか不安になるかもしれませんが、小さなことがきっかけで仲良くなることがあるので大丈夫です!


4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?

考えていることをすぐに英語にできず、意見を求められたときに困ってしまうことはありましたが、先生や周りの学生がフォローをたくさんしてくれるので、それほど引けを取るようなことはありませんでした。完璧な文章でなくても、思いを伝えることはできるのだと改めて感じました。発音が原因で聞き返されることはありましたが、相手も私たちが想像する以上に辛抱強く話を聞こうと待っていてくれるので、心配ありません。最初の半年は、私の英語での会話力の低さに自信がなくなってしまうこともありましたが、夏休みに一時帰国をして再びアメリカに戻ると、前より口から英語がスラスラと出てくるようになっていたことに自分でも驚きました。やはり、英語を使わないと生きていけないような環境に置かれると、自然と力は身につくのだなと思いました。今振り返ると、これといった克服法を実践していたわけではありませんでしたが、多くの人とたくさん会話を重ねることが、一番の方法だったのかなと思います。


5.語学のハンディ以外に学習面で苦労したことはありましたか?どのように克服しましたか?

ビデオで自分が理論を説明している様子を撮って、課題として提出するように言われたときは、日本の大学でそのような方法で提出したことがなかったので驚きました。加えて、動画を編集して提出するように言われたときもびっくりしました。今まで、動画の編集をしたこともなかったので、とにかくやってみようと思い、スマホで動画を撮り、編集アプリを使ってなんとなく編集をしてみました。今振り返っても、特殊な課題だったと思います。


6.担当教員は親切に指導してくれましたか?

どの科目の先生もとても親切で丁寧でした。わからないことがあるとすぐにメールを先生に出していましたが、対応も早く、留学生にとってはとてもありがたかったです。


7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?

教科書も学校の本屋さんでレンタルすることができるので、申し込みを済ませれば、現地で受け取りに行くだけです。必要な道具も留学先の近くのスーパーでそろえることができます。準備していって良かったものを一つ挙げるなら、フランス語の教科書でした。日本のフランス語の授業で扱っていなかった文法を、アメリカのフランス語の授業で扱った時に、説明が理解できなくてパニックになりました。授業へ持ち込むことはありませんでしたが、予習や復習として文法を確認する時にかなり助けになりました


Ⅲ.現地での生活について

1.滞在方法

滞在方法
寮の場合は寮の名前 春学期はTussey Hall、秋学期はSherwood Hall
ルーム/シェアメイト
有の場合は構成について 1ユニットに自分を含めて2人
その人は、現地の学生

2.滞在先の設備はどうでしたか?

建物は全体的に綺麗でした。春学期に住んでいた寮はキッチン付きの寮でした。しかし、キッチンを使う学生が片付けをせずにそのままにすることが多く、汚れていたのが原因で、使用停止になることもありました。秋学期に住んでいた寮は、そもそもキッチンの備え付けがない寮でした。長期休みに友達と料理を作ることがありましたが、他の寮のキッチンを借りていました。滞在中に料理をしたいのであれば、キッチンにおいてある汚れている道具を使うよりは、近くのスーパーで用意することをおすすめします。
洗濯機は洗濯スペースにおいてあり、洗濯機が4つほど、乾燥機が4つほど置いてありました。いつでも使うことができましたが、多くの学生が1週間に1回のペースで洗濯するので、混む時間がでてきます。洗濯機のホースから煙が出て、寮内に非常ベルが鳴り響いたり、誰かが洗濯機のドアの閉め忘れたことで洗濯ルームが水浸しになっていることもありました。洗濯機の一部が使用不可になることも日常茶飯事でした。
洗面所に関してですが、各階にトイレと同じスペースにシャワーが併設していました。シャワーの水圧が場所によって異なり、中はあまり綺麗とは言えません。着替える場所がないため、部屋で服を脱ぎ、タオルを巻いてシャワーに歩いていく人がほとんどでした。私は、バスローブを買い、替えの服とシャワーに必要なものを持って毎日通っていました。


3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?

留学前に、ルームメイトに求める項目が書いてあるアンケートを提出することが求められます。私は、部屋が静かな環境であることを望んでいたので、そのような項目に印をつけて提出をしました。見事に私の理想が叶えられているルームメイトと一緒に生活することができました。その子はアメリカ人で、車を持っている子でした。留学前にルームメイトを知らされるのですが、その子の方からすぐ連絡を貰い、部屋に何があるか(冷蔵庫や電子レンジの有無、それを使ってもよいか等)の話し合いをしました。私のルームメイトは私の1つ下の学年の子で、私が一緒に住むまで一人で生活をしていました。それもあって、部屋にあったベッドは二段になっていたので、その子のお父さんと彼氏が部屋に来て、ベッドを解体して一つずつにするのを手伝ってくれました。
私とその子との関係は概ね良好でしたが、定期テストが近づいた時に、その子が、部屋にいる間ずっとピリピリしている時期がありました。私がなにかしてしまったのかと心配になり話をしてみると、「試験が近くなり、やらないといけないことが多かったことが原因だ」と話してくれました。むしろ、「嫌な思いをしていることがあれば話してね」と逆に言われてしまいました。それよりも少し前に次の学期も一緒に住まないかと話していたこともあって、私たちの友好関係にヒビが入っているのではないかとかなり不安になっていました。しかし、不安と裏腹にそのようなことはなく、ただ悩んでいるよりも話し合って解決することが大切だと改めて感じました。そして無事に次の学期も一緒に生活をし、トータルで1年間ともに過ごしました。一緒の部屋にいるとはいえ、お互いの生活リズムと予定があります。その子は彼氏がいて、たまに部屋に遊びに来ていたのですが、初めに誰か人を部屋に呼ぶときは事前に伝えようねと決めていました。彼氏が遊びに来ている間、私は部屋を出ている必要はありましたが、それほど問題にはなりませんでした。
最後の学期、その子は寮を管理するスタッフになり、夜中の見回りの仕事をしていてとても大変そうだったので、差し入れと称して机に日本から持ってきたお菓子を置いておいたり、その子も私が夏休みの一時帰国からアメリカに再び戻ってきたときに、プレゼントとしてお箸をくれたりと、とても温かな関係でした。色々な場面で私を助けてくれて、今でもその子がルームメイトでよかったなと心から思えるほど大好きな友達です。
留学に行く際、ルームメイトへのプレゼントとして、百円均一の、可愛くて日本らしい柄の扇子と、富士山の形をした消しゴムを持っていきました。高額な物はいりません、かなり喜ばれると思うので、「お土産」を持って行って仲良くなれるきっかけ作りにすることをおすすめします。


4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?

ど田舎なので、治安は比較的よかったと思います。ただ、何かあってからでは遅いので、夕方5時以降は一人で出かけないように気を付けていました。用事があり、夜に出かける必要があった時は、必ず友達と一緒に行動していました。


5.現地の交通の便はどうでしたか?

非常に悪いです。Amtrakと呼ばれる電車が一日に一本走っていましたが、その他の交通手段はほとんどゼロです。ジュニア―タ大学の企画で、大学からバスが出て、ワシントンD.C.に行ったり、大きな遊園地に連れて行ってくれたりもしました。月に1回、CIEのオフィス(留学生支援の部署)がWalmart(大型スーパー)にバスを出してくれていました。近くのスーパーでは買えないもの、例えば、服やコップ等の雑貨や食器類はそこで買っていました。また、ダウンタウンに行けば(歩いて30分ほどかかります)かわいいお洋服屋さんや、古着屋さん、ケーキ屋さん、映画館(ジュニア―タ大学の企画で無料で映画を見られるイベント)もあるのである程度は楽しむことができます。アメリカでも好きな服を買いたいなと思っていた私は、Love itという名前の古着屋さん(歩いて40分くらいかかります)によく行っていました。ぜひ行ってみてください。


6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?

食事はBakerと呼ばれている食堂でとっていました。見渡す限り茶色い食事が並んでいました。サラダバーはあったのですが、利用できるのはお昼と夜のみです。様々な料理が並んでいて、ビュッフェスタイルで自分が好きなものを好きなだけ食べることができます。私は、Stir fryと呼ばれるチャーハンのような料理を好んで食べていました。多くの日本人が気に入る味だと思います。日にもよりますが、お米(日本のお米とはかなり違います)や麺類も食べることができます。私は苦手なものも多いので、アメリカでの食事を少し心配していましたが、本当にバラエティー豊かな食事が出ているので、自分の好みに合ったものを選ぶことができたので特に問題はありませんでした。最初の学期のテスト期間、ストレスがたまり、おいしいものを食べて発散しようとしていた私は、体重が5キロ増えた状態で日本に一時帰国することになりました。おそらくハンバーガーのせいでしょう。次の学期は食事に気を付けようと決心して再びアメリカに戻り、野菜を食べたり、ハンバーガーを食べすぎないように気を付けていました。そのおかげもあって、日本に帰国して体重を計ってみると、留学前と変わらないくらいの体重に戻っていました。みなさん、お気をつけください…。


7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?

ジュニア―タ大学は毎日のようにイベントがあり、毎日がお祭りのような環境でした。私はJapanese Clubに所属をしていたので、その活動に参加していました。春学期の終わりにMulti-Cultural Fes という、各文化クラブ(ほとんどが他の国から来た生徒が所属しているクラブ)が中心になって自国の伝統衣装を着てファッションショーをしたり、歌を歌って披露するイベントに参加しました。私はJapanese Clubとして他のメンバーと「明日があるさ」を歌いました。他には、秋学期にロブスターフェスというクラブ勧誘のイベントがあり、Japanese Clubの一員として勧誘活動を手伝いました。その日に食堂でロブスターが振る舞われていて、私は今までに一度もロブスターを食べたことがなかったので挑戦してみました。味は…。ぜひイベントに参加して確かめてみてください。
他にも数えきれないほどのイベントがありました。季節にちなんだイベント(紅葉を使った工作体験や、ジャックオランタン作り等)、大学の近くにあるカフェが来てコーヒーを出してくれるイベントもありました。どれに参加しても楽しいのでぜひ積極的に参加してみてください。


8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?

風邪をひいたりはしませんでしたが、とても乾燥していたのでのどに違和感があることが少しありました。日本から「龍角散ダイレクト」を持って行っていたのでそれを飲んで対処していました。効果抜群でした。他には、アメリカについてすぐ時差ボケを感じていました。なるべくいつも通りの生活をして徐々に体を戻していきました。生活環境が変わったことによる緊張や、食生活が大きく変わったり、慣れない勉強や活動のせいで毎月来るはずのものが遅れることがありました。来ないことに不安を感じ、そのせいでストレスが溜まっていたことが原因だと思われます。しょうがないことであると認識し、なるべくストレスをため込まない努力(頑張りすぎない、好きなことをして気分を落ち着ける等)をして対処していました。大学にも医務室のような医師が駐在するオフィスがあるので、不安に感じることがあれば相談することをおすすめします。


9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。

日本から普段飲んでいるものを一箱ずつ持っていきました。内訳は、風邪薬、頭痛薬、正露丸、胃薬、ストレス用の胃薬、ばんそうこう、龍角散ダイレクト、念のためコロナの検査キット、体温計、虫刺され用の薬です。


10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

ありませんでした。


11.JCSOS(海外留学生安全対策協議会)のJ-TAS(JCSOS Total Assistance Service)を利用したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

ありませんでした。


12.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?

硬水で髪の毛が傷むことを心配していましたが、ヘアミルクを使いながら対策していたおかげか、毎日入っても私の髪の毛は艶々のままでした。傷むのを避けたい人は、日本で使っているヘアミルクやヘアオイルを持っていくことをおすすめします。


13.週末はどのように過ごしていましたか?

課題が恐ろしいほど出されるので、大体は図書館に開館時間から閉館時間まで引きこもっていました。たまに、課題を早めに終わらせることができて余裕があるときは、ダウンタウンに行って
お買い物をしたり、友達と女子会をしていました。


14.長期休暇はどのように過ごしましたか?

春休みに日本人の友達とニューヨークに旅行に行きました。メトロポリタン美術館に行ったり、セントラルパークを歩いたり、たくさんお買い物をしました。
夏休み期間は日本に一時帰国をしていました。3か月ほど日本で過ごしていました。


15.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時期 目的・期間 費用(概算)
アメリカ ニューヨーク 春休み 3泊4日の旅行 10万円ほど

16.旅行にあたっての注意点などがあれば記入してください。

一緒に行ったその子は何回もニューヨークに行ったことがあったので、どこが治安が悪いかはほとんど把握していました。夜は常に早歩きをしながら移動していました。歩道の両サイドに人が立っていて、話しかけられないように急いで通り過ぎるほど、身の危険を感じることがある場所です。街中は大麻のにおいで充満していて鼻をつまみながら歩きたくなるほどです。日本人がよく行くような観光地でもこのような環境です。ニューヨークに行く際は、必ず何回もそこに行ったことがある人と、そしてできるだけ大人数で行くことが必要です。ホームレスの人も駅の出入り口に座っていたり、地下鉄の中にいることが多いので、気を付けて通ってください。一瞬も気を抜かないことがみなさんの命を守ることにつながります。そして、事前に治安が悪いところを良く調べ、そこへは何があっても行かないでください。比較的治安が良いとされるところに行く際にも、油断せず、「自分の身は自分で守る」ということを肝に銘じておいてください。
一日だけワシントンD.C.に行ったのですが、なにかの集会が行われていたのを目にしました。そのような所へは絶対に参加しないでください。留学生ができることはありません。少しでも怪しいなと思ったらすぐにその場を離れ、自分がいつでも危険を察知できるようにしておいてください。
私は幸運にも、今回の留学で危ない思いをしたことはありませんでしたが、旅行で大都市に行くとなると、いつ事件に巻き込まれてもおかしくありません。日本人が襲われることもあるような場所です。日本国内を旅行する感覚で行かないでください。これらのことを忘れずに気を付けてください。


Ⅳ.派遣先の学校について

1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?

雰囲気は最高でした。学習に適した環境と言えます。何か困ったことがあれば助けてくれる素敵な人がたくさんいます。


2.学校の施設・設備はどうでしたか?

ほとんどの設備や施設は使いやすく、綺麗なものが多かったです。しかし、エレベーターが北星学園大学ほど多くはついていない建物がほとんどでした。骨折等をしている学生を多く見ましたが、彼らにとっては授業のための少しの移動でも、とても大変だろうなと思いました。私も寮の3階に住んでいたため、20キロほどのスーツケース1個を部屋に運び入れる際に、無理な姿勢のまま1階から3階まで階段で行こうとしたため、腰を痛め、アメリカ版サロンパスをスーパーで買って、しばらく貼る羽目になりました。くしゃみをしても激痛が走るほどでかなりしんどい思いをしました…。


3.バディはいましたか?

いた(どんな学生:私より年上のアメリカ人の女の子であまり面倒を見てくれず、自分勝手な人でした。


4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。

受け入れ態勢については完璧と言っていいほどでした。ジュニア―タ大学のCIEと呼ばれる留学生を支援するオフィスの方々は留学生に関することであればすべて対応してくれる人たちで、感謝しても感謝しきれないほど助けていただきました。留学前から、手続きに関する対応はもちろん、留学中でも困ったことがあるとすぐに対応してくれたので、留学先での「お母さん」のような安心感がありました。私は、留学込みで4年間での卒業を考えているので、留学前から、留学先での履修と、日本での卒業までに必要な単位との兼ね合いもあって、かなり細かい履修計画を立ててから、アメリカへ行くことが必要でした。留学前の日本にいる時から、担当の先生と連絡を取っていましたが、時差を感じさせないほど素早く対応していただいたおかげで、安心して留学をすることができました。私の、不安が尽きない、止まることのない連絡も快く対応していただいたので本当に感謝しています。


Ⅴ.留学を終えて

1.留学経験は期待に応じたものでしたか?

期待以上
理由:留学前に想像していた以上に、英語を使ってコミュニケーションをとれるようになったし、たくさんのトラブルを乗り越えたことで、適応能力もついたと思います。


2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?

留学前より肝が据わったと思います。1年間の留学期間で、夏休みの間の一時帰国を含めて計4回飛行機に乗りましたが、遅延やトラブルなく行けたことは1回もありませんでした。大幅な飛行機の遅延でアメリカの大学の最寄りの空港まで行くことができないと空港職員に言われたり、飛行機の燃料が足りずに滑走路内で2時間留まったり、危険物紛失で一度飛行機を下ろされ、保安検査をもう一度されたりとトラブル続きでした。これほどトラブルが起こることはあまりないかと思いますが、あり得ることです。初めての海外経験でこんなに往復だけで大変な思いをするとは想像していませんでした。たくさんの困難を乗り越えたことで肝が据わり、ちょっとしたことだけでは動揺しなくなりました。留学前は、少し大変なことがあると、「どうしよう、どうしよう」とおどおどしていましたが、留学を終えた今、大変なことがあっても「何とかなる」と考えて、前向きに行動できるようになりました。私は、前から計画を立てて行動するタイプで、それでも、どれだけ準備をしても不安になることが多くありました。それが今は、少しだけ楽に考えることができて、過度に不安がることも少なくなりました。これも留学を通して変わることができた点だと思います。


3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?

留学をして、柔軟な考え方ができるようになったと思います。今までは、「常識ではこうなのに」というような考え方を持っていましたが、留学を通して「自分とは違う考え方の一つ」としてとらえることができるようになりました。留学先に行けば、日本での常識は通じなくなる可能性があります。アメリカで生活をしていれば、色々な人と関わる機会が増えます。ジュニア―タ大学は国際色豊かな大学で、半分くらいが違う国から来た学生と言えそうなほど、アメリカ人だけでなく、中国、インド、ヨーロッパ、台湾、ネパールから来た人とも友達になることができます。色々な人たちと日々関わることで、「その国の習慣」でなく、「その人の価値観」であると発見することもあります。今まで、「○○人はこのようにすることが多い」というような考え方をすることがありましたが、一部の人を見てそのような考えに至っていることに気が付きました。どの国の人でも不真面目な人は不真面目だし、しっかりしている人はどの国の人でもしっかりしています。凝り固まった考え方を柔らかくすることができるのも留学から得られることの一つだと思います。


4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?

カルチャーショックといえばそれで済まされそうなことですが、テーブルに靴のまま足を上げることは許せないと留学中ずっと思っていました。「テーブルは食べ物をのせる場所でしょうが!!!」と見るたびに思っていました。部屋でも靴のままなのは違和感はなかったのですが、これだけは許せませんでした…。


5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?

社会に出れば、育った環境や考え方が様々な人たちとともに生きてゆくことになるので、留学で培った柔軟な考え方を使って、人と人同士の調整役として活かせたらいいなと思います。また、急なトラブルにも対応できるようにもなったので、この対応力を活かして様々な問題に対する解決方法を提案できるような大人になれたらいいなと思います。


Ⅵ.次に留学する学生へ

1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

アメリカへ留学することを想定して、2年生の時に北星学園大学で「アメリカの文化」という授業を履修していました。この授業は主にLGBTQについての歴史、それを取り巻く社会の問題点等を扱い、それに関する映画を見ながら考えを深める内容になっています。この授業で彼らがどのようなことで苦しみ、それに対して社会はどのように変わっていっているかを知ることができました。自分の知らない領域について人は偏見を持ちやすいと思います。アメリカの大学に行けば本当に様々な人に出会います。少しでも現地で知り合った友達のことを理解できるように、共感できるかは別として、履修して知識をつけておくことをおすすめします。
他には、英語圏へ留学に行くなら、事前にできるだけ英語での会話を練習しておくことをおすすめします。今回留学に行って思ったことが、英語の読み書きする力と、英語でコミュニケーションをする力は全くの別物であることです。英語でコミュニケーションをとるとなると、まず話しかける勇気が必要になります。その後に英語を使った会話が始まります。留学に行く前、私はほぼ英語の先生としか英語で会話をしたことがありませんでした。北星学園大学に来ていた留学生に話しかける勇気がなかったのです。正直に言えば、話しかけることを少し怖く感じていました。留学の春学期になかなか友達と深い関係になれなかったのも、自分から英語を使ってグイグイ話しかけることができなかったからだと思います。そんな私でも、次第に英語での会話も慣れてきて、秋学期には何でも話すことができる友達ができました。これは場数を踏んで英語でのコミュニケーションに慣れてきたからできたことだと思います。ですので、皆さんが留学に行くと決心した段階で、北星学園大学に来ている留学生とたくさん交流をして、英語でのコミュニケーションに少しでも慣れておいてください。留学先でできることを増やすためにできることはやった上で渡航することをおすすめします。


2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

アメリカでもお米は食べることができるし、味は保証できませんがスーパーで日本の会社のカップ麺を買うこともできます。食に対する不安はほとんどしなくていいと思います。あとは、もし、今の生活で朝ご飯を食べない習慣があるなら今すぐやめてください。今のうちから朝ご飯を毎朝しっかり食べる習慣をつけてください。留学先では必ず毎日決まった時間に起きて必ず朝ご飯は食べるようにしてください。自分の健康を守ることができるのは自分です。決まった生活リズムがあれば時差ボケ解消につながります。
渡航に必要なワクチンについてですが、私の場合、ジュニア―タ大学が留学に際して求めているワクチンがいくつかあり、限られた日数で何本も打たないといけませんでした。もし、相手の大学側から必要なワクチンがあると言われた際には、自分が今までにどれくらい何を打っていて、何が必要かをしっかり把握するようにしてください。英文での証明書が必要であれば、それを書いてくれるかも調べる必要があります。
あとは、私はデビッドカード2枚、クレジットカード1枚を作って持っていきました。何かあった時のために種類が違うカードを用意しておくことをおすすめします。


3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。

日本から持っていくべきものは、龍角散ダイレクトと洗濯ネットです。龍角散ダイレクトはのどの荒れに効きます。洗濯ネットは皆さんの洗濯物を守ってくれます。アメリカは乾燥機を使うことが主流です。みなさんが思っているよりもアメリカの乾燥機は強烈です。大切なのでもう一回言います。本当に強烈です。留学先にお気に入りの服は持っていかないようにしましょう。洗濯ネットは服が傷むのを防ぐだけでなく、洗濯機の中で洗濯物がバラバラになることを防いでくれます。私は、下着や靴下等の細々としたものはネットの中に入れて洗濯していました。寮に住むなら洗濯機は共用になります。洗濯が終わる時間に洗濯機の前にいないと中身が知らない人に出されている可能性があります。そのような時でも、洗濯ネットにある程度まとまって入っていたら、自分の洗濯物が紛失することもありません。
現地で購入すべきものは、これと言って特にはありません。自分が必要だと思うものを買ってください。車で15分くらいのWalmartには欲しい物はたいてい揃っています。


4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?

私は留学中よりも留学前の方がきつく感じていました。ビザを取るためのオンライン申請が上手くいかず、かなり苦労しました。また、一月の上旬に出発になるので、冬休み明けの授業に出ることはできません。そのため、12月中に期末試験を受けなければなりません。試験勉強と留学準備を同時にすることはとても大変でした。また、私は4年で卒業を考えているので、自分が希望しているゼミの先生(ゼミの発表は出発した後です)と話し合い、履修計画を練り、4年生での並行履修が可能かどうか、会議で確認してもらう必要がありました。留学に行く多くの人は5年で卒業を考えていると思うのでここまできつくなることはないと思いますが、私の場合、これらすべてのことを出発前に終わらせることが必要でした。いずれにせよ、留学に行くすべての人はたくさんの準備を同時に進めることになります。上手くいかず大変な思いをすることが多いかもしれませんが、めげずに頑張ってください。一人で抱え込む必要はありません、国際教育課やたくさんの人を頼って、万全な準備ができるようにしてください。留学が皆さんにとって素敵な経験になることを願っています。


 

 

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