北星学園大学・北星学園大学短期大学部

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海外活動報告

Abroad Interview

自分の期待を超えるには、自分から行動することが大切

ジュニアータ大学

文学部 英文学科 3年 男性

アメリカ  2018春派遣(2018.4〜2019.3)

派遣留学


Ⅰ.学習面

1.授業の様子、内容はどうでしたか。

 ESLの授業は基本的に学生が10人程度の少人数制の授業で、僕が履修したその他の授業も多くて30人程度でした。また、どの授業でも、日本の大学で見られがちな授業中の私語はほとんどなく、積極的に発言をする学生が多かったです。


2.語学のハンディはありましたか。

 最初はかなりありましたが、時間が経つにつれて少しずつなくなっていきました。留学を初めて間もない頃は、日本語では話したいことが思いついても、英語で表現するのに時間がかかることがよくありました。しかし、授業中のディスカッションで少しでも多く発言することや、普段の生活で友達と頻繁に会話することを心がけて実践していくうちに、最初から英語で物事を考えられるようになりました。


3.授業についていくため、特に工夫したことはありますか。

 授業についていくために、周りの人に頼ることを大切にしました。それは、最初から他人に頼るということではなく、自分で考えてもわからなかった部分を、教授や友人に自分なりの考えを伝えながら、アドバイスを求めていました。また、ジュニアータ大学では現地の学生が授業の復習などのサポートをしてくれるチューター制度があったので、それも利用しながら勉強しました。


4.教授陣は指導面で援助してくれましたか。

 ESLの先生からアドバイスをくれることもありましたが、基本的には自分からそれぞれの教授のOffice hourや授業終わりに質問などをしました。その際は、どの教授も丁寧にわからない部分のアドバイスをくれました。


5.学習面で一番苦労した点は何ですか。

 課題や予習の量が多かったことです。毎回ではないものの、一度に10ページ以上の資料を読まなければならないことがありました。また、北星大では1つの科目は週に1コマ、多くても2コマでしたが、ジュニアータ大学では授業のサイクルが基本的に月・水・金曜日と火・木曜日に分かれており、1つの科目が週に2コマまたは、3コマあったため、短期間で多くの課題を終わらせなければなりませんでした。そのため、要領があまり良くない私は勉強のために睡眠時間を削ることもあり、苦労しました。


6.その他、学習面で特に記しておきたいこと、準備しておいて良かったこと、準備しておけば良かったことは何ですか。

 アメリカでの勉強は本当に大変です。
 本気で留学を考えているなら、北星大での生活で、「単位さえ取れればいいや」という甘い考えは持たずに、すべての科目で高い評価を得られるぐらい勉強に励んでください。


Ⅱ.生活面

1.寮の名前

 春学期:Sherwood hall  秋学期:Tussy-Terrace hall


2.寮生活について感想・意見など

 春学期に住んでいたSherwood hallは1年生が住む寮で、部屋の家具やトイレの設備があまり整っていなかったので、他の寮に比べて劣っている印象でした。
 秋学期に住んでいたTussy-Terrace hallはラウンジが広く部屋の家具も整っており、トイレも汚い印象はなかったので、ほぼ快適に生活することができました。


3.ルームメイトとはうまくいっていましたか。

 うまくいっていました。春学期は中国人の留学生がルームメイトで、彼は日本が好きだったということもあり、頻繁に会話する訳ではありませんでしたが仲良く過ごしていました。そして、秋学期は春学期で友達になったドイツ人の留学生がルームメイトになり、楽しく過ごしていました。


4.食生活はどうでしたか。

 私は大学にある食堂で食事を摂る生活を1年続けていました。ジュニアータ大学の食堂は、個人的には美味しい料理も多くありましたが、脂っこい料理も多く、朝食には少し重い時もありました。また、フルーツやシリアル、サラダが常時用意されており、スムージーも作ることができたので、その点においては良かったです。


5.課外活動、特別行事、催し物などクラス外での活動に参加する機会はありましたか。

 留学生活は貴重なので、できるだけ多くのイベントに参加するように心がけました。
 例えば、留学生が各々の母国の文化を紹介するMulti-Cultural Festivalや、キャンパス内で普段は食べられないロブスターなどを食べる、Robster Festivalに参加しました。さらに、Mr.Juniataと呼ばれる、ダンスや歌唱などのパフォーマンスを競う学内コンテストにも参加しました。


6.休暇について

(1) 週末はどのようにして過ごしましたか
 週末は翌週に向けての宿題をすることが多かったです。息抜きで友達とカフェへ行ったり外で遊んだりすることもありました。

(2) 長期休暇はどこでどのようにして過ごしましたか。
 ジュニアータ大学は冬休みや春休みの他に、約3ヶ月の夏休みがあります。長期休暇中は基本的に学生寮にいることはできないので、旅行をしました。最初にアメリカ西部に飛行機で移動し、最初の2週間はラスベガスやロサンゼルスに留学生の友人と滞在しました。その後野球のメジャーリーグ球場を巡る一人旅を始め、カリフォルニアをバスや電車で縦断した後、バスでアリゾナ州へ移動し、東部のボストンへ飛行機で移動しました。それからニューヨークやワシントンDC、ボルティモアなどをバスで巡り、最後に大学があるペンシルベニア州のピッツバーグへ行き、電車で大学に帰りました。
 旅行の途中でボランティアを約3週間して食費や滞在費を浮かせましたが、長期休暇の場合はそれらの経費がかかってしまうので、友人の家に泊まらせてもらったり、長期ボランティアに参加したりすることをおすすめします。


7.印象に残った生活経験、留学先の国の人々の生活などはありましたか。

 印象に残った生活経験としては、ジュニアータ大学の学生は持ち物の管理をそれほど徹底していなかったことです。アメリカの人々は盗難に遭わないように持ち物の管理に特に気をつけているというイメージがありましたが、食堂のある建物で、食事を摂るときに学生たちは入り口のラウンジに平気で自分の荷物を置いて食堂に向かっていました。小さな町で治安がいいというのもあるかもしれませんが、そのような点では日本とそれほど変わらない光景だったので少し驚きました。


Ⅲ.大学について

1.大学の雰囲気はどうでしたか。容易に溶け込むことはできましたか。

 小さな町にある大学ということもあり、あまりカリカリしている学生はおらず、フレンドリーな人が多かったです。自分から積極的に話しかけることはもちろん大切ですし、それができれば溶け込みやすい環境です。


2.設備など、学習にふさわしい環境でしたか。

 学習のための設備は整っており、図書館はもちろん、プレゼンなどの動画を撮影できるスタジオや多くの研究室がありました。天気のいい日には、外の芝生などで勉強している学生もいました。


3.大学の受け入れについてはどう感じましたか。

 アメリカでは年度の後半となる春学期からの留学でしたが、ジュニアータ大学は留学生の受け入れが多いので、到着した後から学生ボランティアやInternational Officeの方々が、留学を始めるにあたってのサポートをしてくれました。


Ⅵ.総括

1.留学経験は期待に応じたものでしたか。

 期待を超える経験になりました。
 大学ではアメリカ人だけでなく他の国籍の学生とも友達になることができ、夏休みは自分の趣味である旅行と野球観戦を思う存分楽しむことができました。勉強も大変なことが多かったですが、その分色々なことを学ぶことができました。
 自分の期待を超えるには、自分から行動することが大切です。待っているだけでも運があれば多少のいい出会いがあるかもしれませんが、失敗も含め自分からアクションを起こすことでかけがえのない思い出を作ることができたり、留学後も続く人との繋がりを作れたりします。


2.留学をして有益だった点を挙げてください。

 自分が訪れたことのない土地で、普段とは違う生活をすることで適応力が身についたことです。文化も食生活も考え方も自分とは異なる場所で生活したことで、自分の当たり前が当たり前ではなくなったし、些細なことではストレスは溜まらず、そんな考え方があったのかという発見もできました。
 また、留学中にできた友達は、自分のこれからの人生においてかけがえのない存在になると思います。


3.これから先、留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか。

 まずは今まで留学をしたことがない学生に向けて、自分なりに海外留学とはどういうものなのかを具体的に伝えていきたいです。また、留学を通して、自分にも日本にもまだまだ凝り固まった考え方があるなと感じたので、1人でも多くの人が考え方に柔軟性も持てるような社会づくりに貢献したいです。


4.約1年間の留学生活を振り返って、感じたことは何ですか。

 約1年間のアメリカ留学は、確実に人生のターニングポイントになったと思います。親友を作ることができたり、チャレンジすることの大切さを学んだりと、今後の人生を歩んでいく上で大切な経験を積むことができました。何年経ってもこの留学経験が色あせないようにこれからも頑張りたいです。

 

 

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