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Focus on my future
-シドニーでの企業人交流会-
経済学部 経済法学科 3年
赤石 果蓮
あなたは、将来の夢を聞かれたら何と答えますか?
こう聞かれたら、自分がなりたい職業を答える人が多いのではないでしょうか。私も渡航前は、「入国審査官になりたい」と答えていたかと思います。しかし、この答えはオーストラリアで働く皆さんとの出会いによって大きく変化しました。
企業人交流会は、語り合いによって知識を広げることで自分の興味関心を広げ、将来の夢をより明確にするというという企画で、2日間にわたり行いました。半年前からビジネス用のSNSであるLinkedInや現地の会社のページをリサーチするなどを根気よく続け、選び出した人たちは100人以上。そのリストを絞り込み、私たちの趣旨に賛同した8人のうち、2日目は4人の方に来ていただけました。
ものの考え方が180度変わった瞬間
オーストラリアでツアーガイドをしているスコット・リケッツさんとの出会いは、私の仕事に対する価値観に変化をもたらしました。彼は、自分の仕事に誇りを持っていると話していました。誇りを持てる仕事とはどんな仕事なのか尋ねたら、「僕がお客様とするコミュニケーションは賢いAIには替わり得ないと思う。そこに、誇りを持っているんだ。君は、AIでもできてしまうような仕事がしたいかい?」と聞き返されました。その瞬間、私と彼の仕事に対する意識の違いに驚き、すぐに返事ができませんでした。それまでの私は、より早く確実に自分に与えられたことをこなすことこそに価値があると信じてきました。しかしそれは、人間でなくともできることだと気づきました。日本にいたとき一色だった20年分の価値観がオーストラリアでカラフルになり始めたのです。

▲時間を忘れて話し込む。自然と姿勢が前のめりに。
現在の私の答え
私は、もちろん今まで築いてきた自分の価値観も大切にしたいです。しかし、それに囚われるのはあまりにももったいないと気づきました。様々な考え方を受け入れる姿勢を持つことで、自分の価値観がより豊かになりました。今、将来の夢を聞かれたら、「入国審査官になって、自分にしかできない仕事への向き合い方をしたい」というビジョンを答えます。この交流会は私の生き方も変化させるような、人生の決定的な一コマでした。

▲交流後のフリートーク、あたたかい雰囲気が続く。
ゲストスピーカーの方々