北星学園大学・北星学園大学短期大学部

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イギリス

England

2024秋/ランカシャー大学

ランカシャー大学

文学部 英文学科 3年

イギリス(2024.9〜2025.7)

派遣留学


Ⅰ.留学前について

1.留学した理由やきっかけは?

元々、大学4年間のうちに、自分の中で節目となるような記憶に残る挑戦をしてみたいという気持ちがあり、留学はそうした自分の成長を後押ししてくれる最適な機会だと思っていました。
また、UCLanでは派遣生でありながら、実質的には編入という形で、現地大学の3年生として学ぶことができるため、よりリアルな学校生活が送れると感じました。さらに、ダブルディグリー制度もあるので、もし所定のコースを修了できれば、自分の経歴としても大きな強みになると考えました。


2.留学準備を始めたのはいつですか?

2年次


3.語学の試験は何回受験しましたか?

TOEFL:4回
IELTS :1回


4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?

留学先で受講するコース(International Business Communication(IBC))は決まっていたのでそれに関係のある授業を北星で履修するようにしていました。基本的なビジネスに関するセオリーや用語は少し覚えた状態で行きました。


5.海外渡航経験はありましたか?留学開始前の直近3回分について教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時の学年 目的・期間
カナダ 大学1年 短期語学留学

Ⅱ.現地での学習について

1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。

勉強時間 主な勉強場所
平日(学期中) 5時間程度 自室/図書館
休日(学期中) 6時間程度 自室/図書館
平日(試験前) 6時間程度 自室/図書館
休日(試験前) 6時間程度 自室/図書館

2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。

授業は日本の一般的な大学のように、全学部共通で1講目は8:50~、2講目は10:20~…といった時間の分け方が無く、授業によって始まる時間も授業の長さも異なるので、履修する授業によって行動パターンは大きく異なります(なので、自分の1限目は9:00~10:00なのに、ある人の1限目は12:00~14:00→2限目終わったらカフェで会おう!みたいな約束はできない)。授業の多くは学生が受動的に講義を受けるレクチャーと、学生がプレゼンやグループワーク、発言などを通して能動的に参加する場面が増えるセミナーの2部に分かれているものが多く、多くの先生が”Participation”は大事だよということを言われていました(“Attendance”ではないことが重要です)。授業資料はBlackboardやTeamsといったプラットフォームを通してオンラインで事前にアップロードされ、教科書がある授業も一般書籍が教科書として使用され、学生はそれらを全てe-central libraryというサイトからダウンロード出来るので、自分で補助教材を買わない限りは授業関連の物にお金がかかることはありません。提出物も基本的にこうしたプラットフォームを介して提出します。これは「お金がかからない」「重い教科書・その他資料を携帯する必要がない」といった利点がある一方で、PCとスマートフォン(いずれもしっかり機能しているもの)を持っていることが絶対条件になってきます。また、毎日1つ1つの授業でなにかしらダウンロードしなければならず、なおかつ学期末のテスト・レポートのためにこれらをキープしておかなければならないので、端末にとってはかなり大きな負担になります。パソコンのメモリー容量を事前にある程度空けておくことをお勧めします。


3.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。

事前学習に何時間もかける必要はありませんが、授業前に毎回アップロードされているpdf資料やスライドに目を通しておき、今日の授業の全体像はどんなものか、どんなモデル・セオリーが扱われるか、前回の講義との接点はあるか、などを確認しておくと授業が少し楽になります。また、多くの授業では、講義の順番が論理的に組まれており、特に後半に向けてテストやレポートに備えた内容になっています。こうした構成の意図を理解したうえで事後学習を進め、自分なりの学習計画を立てることが重要だと感じました。


4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?

単純に英語が通じないとか聞き取れないとかよりも、授業内で習った内容に関する自分の意見を言語化するのが難しかったり、課題内容が複雑で理解できないということがありました。ビジネスに関連する授業は、すべてが”introductory”(導入レベル)で、応用は修士で勉強してくださいという前提がありますが、それでも複雑な論文を読んだり、モデルを習ったりしますから、それらについて英語で意見を述べたりするのはやや難易度が高かったです。学期末課題では、北星でもよくある「ロールプレイ」がありましたが、「Aさんが○○役、Bさんが××役で会話してください」といった単純なものではありませんでした。たとえば、「あなた方は、NPOや企業のアウトリーチ活動を支援するPR団体であり、今回のクライアントはイギリス国内の宝くじ団体から呼び水資金を得て活動しています。ターゲットはイギリスの一般市民で、クライアントとなる団体の詳細な設定も自分たちで考えてください」といった、かなり複雑な条件設定がなされました(もちろん、すべて英語で説明されます)。
そのため、まず自分自身が課題の全体像をしっかり理解すること、そしてチーム全体が内容を正しく把握しているかを常に確認することを意識しながら、焦らず丁寧にプレゼンの準備を進めるよう心がけていました。


5.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?

時間の使い方にはとても苦労しました。空き時間は多くありますが、読まなければいけない資料の数が多かったり、自分のレポートで引用できる資料がなかなか見つからなかったりと、結局時間に追われる場面が多かったです。毎日終わらせたいことを確実に終わらせるように、to-do listを作って自分のタスクを毎日明確にしていました。


6.担当教員は親切に指導してくれましたか?

先生方はIBCのコース以外にも大学院も含めたくさんの授業を抱えていますが、忙しい中でも学生の相談や質問には親身に対応してくれます。私自身、授業後に質問しに行ったことも何度かありますし、人によっては授業外の時間にアポイントメントをとって先生方の研究室で個人的に面談をお願いしている人もいました。


7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?

現時点で北星でIBCに関連する授業を英語で受講できる講義は限られていると思いますが、私は北星で「経済学(英語)」を履修して、国際ビジネス・マネジメントに関する簡単な知識を身に着けた状態で留学に行きました。実際現地で講義を受けてみて、特にManaging international Business and Tradeの講義では重複していた内容が多くあり、授業内容を理解し整理するうえで大きな助けとなりました。 また、自分なりの受講ルーティンを確立しておくことも重要だと思いました。もちろんテストに出るような重要な内容は授業スライドに書かれていますが、先生が口頭で話していることや、講義の中で観た動画の内容などをまとめることも必要です。この時、紙のノートに書くのが好きな人もいれば、ObsidianやOneNoteといったオンライン上のプラットフォームにまとめるのが好きな人もいて、方法は千差万別です。僕は留学前に自分の中で確立した方法が無かったので、現地で大量の情報をまとめるのに苦労しました。


Ⅱ.現地での生活について

滞在方法
寮の場合は寮の名前 Whitendale Hall
食事プランはありましたか? ありませんでした。
ルーム/シェアメイト
有の場合は構成について 1ユニットに自分を含めて4人
その人は、留学生(どこの国・地域:どこの国・地域: ギリシャ、ナイジェリア、アメリカ )と現地の学生でした。

2.滞在先の設備はどうでしたか?

期待していたほどよくありませんでした。まず、到着した日にシャワーを浴びようと思いましたが、ボイラーが故障していてお湯が出ず、accommodation officeに相談しましたが最初の3日間くらいは解決せずコールドシャワーで生活していました。ボイラーの故障はこの後も度々起こり、毎回メールや電話で連絡しなければならないのでストレスでした。また、電気も時々突然落ちました。私が住んでいた間に4回程、電気が落ちましたが、調理の途中や充電の途中にこのようなことが起こるので大変困りました。こうした問題は他のフラットでも起きていたので、自分たちのシャワーが冷水の間は友達のフラットを借りたり、ときには逆に自分が貸したりして協力しあっていました。


3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?

私のフラットメイトは皆明るくて優しく、波長の合う人たちだったので、フラットメイトとの関係で悩むことは一度もありませんでした。ただ、他の留学生の話を聞くと、夜中までどんちゃん騒ぎをされたり、使った食器を何日も放置されたりと、共同生活に関するトラブルも少なくないようです。中には、注意したことをきっかけに自分の部屋の前に生ごみを繰り返し置かれたり、夜中に壁越しに奇声を上げられたり、壁を叩かれたりしたという人もいました。もちろん、フラットメイトの生活習慣に不満があったり、フラットのルールについて話し合いたいことがある場合は、積極的にコミュニケーションをとって解決を目指してほしいと思います。ただ、前述のような他人の部屋の前にゴミを置くといったような行為は、文化の違い以前に他人への配慮ができないその人のモラルの問題であり、こちら側でどうにかできるものではありません。実際、問題のあった人たちは、寮の管理人やスタッフに相談していましが、「全然効果が無かった…」という声がほとんどでした。 そもそも、どの寮にどんな国籍・性格の人がいるかは、事前に知ることができません。確実にトラブルを避けたい人は、最初から完全に一人で暮らせるPendleという寮を予約するのがおすすめです。何も、自分の精神的な負担を増やし、一番大事な学業に支障をきたしてまで「異文化交流」という言葉のプレッシャーのもとに無理してフラットメイトと暮らす必要はないと思います。


4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?

Prestonの治安は基本的には良いと思います。滞在中、特に大きな事件があったというのは聞いていませんし、自分自身が人種差別等の被害にあったこともありません。現地の人たちも、みな優しいです。ただ、1度だけ日本人の学生が夜22:00頃、大学図書館付近で知らない人に突然顔を殴られたという事案がありました。やはり慣れない土地で夜に一人で出歩いたりするのは世界中どこでもリスクを伴うので、なるべく(特に最初の内は)避けた方が良いと思います。


5.現地の交通の便はどうでしたか?

Prestonという町はとてもコンパクトで、キャンパス、ショッピングモール、図書館、薬局などのほとんどが中心部にあります。なので、留学生が市内で交通機関を利用することは滅多にありません。私自身、1年間の滞在で市内のバスを使ったことは1度しかありません。市外への移動には主に電車を使います。ロンドン、マンチェスター、エディンバラ、グラスゴーなどイギリス国内のほとんどの主要都市へはPreston stationから乗り換えなしで行くことができますから、大変便利です。


6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?

主に自炊をして暮らしていました。市内中心部から徒歩で行けるスーパーが4つくらいあるので買い物のオプションも豊富です。ビタミン不足にならないように、野菜と果物をしっかりとるようにしていました。イギリスは物価が高く、肉や魚は値段が張りますが、野菜類は比較的安く、キャベツ1玉£0.75(150円くらい)程度でした。


7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?どのような内容の活動でしたか?

特にサークル活動には参加していませんでしたが、「Japan Day」というイベントの日には、飛び入りで運営のお手伝いをしました。これは、日本文化に興味のある学生や日本語を学んでいる学生を対象としたイベントで、参加者たちはそれぞれ思い思いのコスプレを楽しんだり、太鼓のパフォーマンスを鑑賞したりしていました。私は受付を担当していましたが、交換留学生だと伝えると、北海道に興味を持っている学生や、これから日本旅行を予定している学生などもいて、さまざまな会話が生まれる場にもなりました。


8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?

38℃くらいの熱を出したことが2回ほどありました。学校のメディカルセンターに相談したところ、大学近くの薬局で薬剤師さんとの面談を予約してくださり、そこで薬を購入することができました。薬局まで足を運ぶ元気が無ければ、近くにTescoというスーパーがあり、市販薬が売っています。ただ、せっかく学生が利用できて症状などを説明できる健康相談窓口があるので、そこを利用する方が良いでしょう。 


9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。

留学する前から勉強やバイトからくる疲労・ストレスを気づかないうちに貯めこんでしまう癖があったので、以前から愛用していたキューピーコーワゴールドαを2パック持参しました。


10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

利用しませんでした。


11.JCSOS(海外留学生安全対策協議会)のJ-TAS(JCSOS Total Assistance Service)を利用したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。

利用しませんでした。


12.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?

撥水性のあるジャンパーと折り畳み傘は必須でした。


13.週末はどのように過ごしていましたか?

週末も自室か図書館で勉強していることが多かったですが、予定があれば友達と近くのパブに行ったり、ボウリングなどができる娯楽施設に遊びに行ったりもしていました。


14.長期休暇はどのように過ごしましたか?

長期期間中はなるべく市外に出てイングランド国内を散策したり、海外旅行をしていることが多かったです。長期期間中も課題があるときはそれを優先していましたが、どうしても現地の友達達は皆帰省していたり、図書館以外の学校の施設は閉まっていたりして、人とのコミュニケーションや外出の機会を失いがちでした。なので、こうした期間を使ってイギリス、ヨーロッパの世界を探検してみると良いと思います。


16.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。

渡航先(国・地域名) 渡航時期 目的・期間 費用(概算)
フランス(パリ・ストラスブール・コルマール・シャモニー) 12月 観光、1週間程度 100,000円
スイス(ジュネーヴ・グリンデルワルド 12月 観光、1週間程度 150,000円
スコットランド(ヘブリディーズ諸島) 5月 観光、4日間 85,000円
モロッコ(マラケシュ、メルズーガ) 6月 観光、4日間 80,000円

16.旅行にあたっての注意点などがあれば記入してください。

まず、ヨーロッパ諸国を観光する際には、最低でも訪れたい場所や行きたいレストランくらいは事前に決めておくと良いと思います。というのも、ヨーロッパの観光地は事前予約なしでは入場できない場所が非常に多く、場所やシーズンによっては、3か月先まで予約が埋まっていることもあります。そのため、ノープランで気軽に観光地を回ろうとするのは避けた方が無難です。
また、私自身はヨーロッパで特に危険な目に遭うことはありませんでしたが、パリなどの大都市では観光客を狙ったスリが多発しているため、防犯対策はしっかり行った方が良いでしょう。スリ以外にも最近はスキミングが流行しているようです。なので私は支払い機能のあるカード類をスキミング防止用の、電磁波の不用意な放出を避けることができるカードと一緒に携帯していました(Amazonで簡単に入手できます)。パリ、ロンドン、ベルリン、プラハなど、常に人通りの多い人気観光地ではこうした対策もしておくと安心かと思います。

一方、私が最後に旅行したモロッコは北アフリカの国で、ヨーロッパから地理的には近いものの、文化的にはかなり異なる場所です。一般的には発展途上国に分類されますが、アフリカの中では比較的安全な観光地として知られています。ただ、実際には街中で物乞いに金をせがんで声をかけられたり、若者にフランス語で「Chinoise! Chinoise!(中国人!)」と叫ばれたりすることが多々ありました。さらに、宿では部屋中にゴキブリが出たりと、決して「綺麗で安全」という印象ではありませんでした。そのため、海外旅行を計画する際は、必ず外務省の「海外安全情報」ページを確認し、どの地域にどのような危険があるのか、スリなどの軽犯罪の発生率はどの程度かなどを事前に把握し、対策を練っておくことが大切です。


Ⅳ.派遣先の学校について

1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?

学校全体として学業をサポートするという大きな一体感のある大義が感じられます。学生は皆勉強熱心で、図書館やStudent centreには常に自習をしている学生がいます。先生方も皆学生の指導には熱心で、多忙ななか時間を捻出して私たちのテスト対策やレポート作成の手助けをしてくださいます。また、メンタルケアなどのサポートも充実していて、体調を崩したときにどこを頼ればい良いのか、精神的な問題を抱えているときはどこに相談すれば良いかなどは全て入学時に説明されます。


2.学校の施設・設備はどうでしたか?

日本の多くの大学のように、キャンパスの中に教室を含むすべての施設がコンパクトに収められている感じではなく、例えばLivesey House、Harris Buildingなどといった名前の付いた建物が町の中心部に散らばっていて、それぞれの中に講義室や資料室があったりする形です。なので、前の授業場所から次の講義室に行くまで徒歩10分かかる、というようなことが普通にあります。
講義に使う設備はプロジェクターやスピーカーなどで、特に北星と異なっていて特筆すべきものはありませんが、図書館を含め多くの勉強場所にコーヒーマシン(有料)があったのはありがたかったです。


3.バディはいましたか?

いませんでした。


4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。

個人的に、学生の受け入れに関して気になったのは寮の質くらいで、それ以外の点については満足しています。さすがに学生数も多く、約200年の歴史を誇る大規模な大学だけあって、留学生の受け入れ体制は非常に整備されており、すべてが体系的かつ効率的に運営されていると感じました。


Ⅴ.留学を終えて

1.留学経験は期待に応じたものでしたか。

期待以上
理由:勉強を通じて知識を増やし、将来的なキャリアにつなげることだけを考えていましたが、実際に現地で生活してみると、予想以上に自分でやらなければならないことが多く、とにかく緊張や不安を感じる場面がたくさんありました。 しかし、それらを一つひとつ乗り越えるたびに、自立や成長を実感することができました。また、行きたかった場所にも多く訪れることができ、友達もたくさんできたので、とても充実した留学生活だったと思います。


2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?

病院に行くのも旅行に行くのも、すべての手続きを自分でしなければならず、不安や緊張を感じることがたくさんありました。でも、それらを一つひとつ自分の力で乗り越えたことで、成功体験として自信につながりました。だからこそ、「もっといろいろなことに挑戦してみたい」という気持ちがさらに強くなったと感じています。以前は自分とは縁がないと思っていた世界に対しても、よりオープンなマインドセットで向き合えるようになったと思います。


3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?

授業では今まで知らなかったことや自分の将来的なキャリアに役立つであろうことをたくさん学ぶことができました。もちろん、全て英語で学びましたから、進学や就職先の視野も国内外まで広がりました。勉強面以外でも、同じIBCで学んだ人達や他学部のイギリス人学生、フラットメイトなどと交友関係ができ、お互いの文化・食べ物・大学生活などについて語り合ったり、協力してプレゼンをしたりした時間はとても大切だなと思います。


4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?

とにかく、イギリスでも日本と同じくらい飲酒文化が根付いているという印象を受けました。日本では、懇親会や久しぶりの友人との集まり、誰かの誕生日など、なにか特別なイベントのときに居酒屋に行くことが多いと思いますが、イギリスではそうした特別な機会に限らず、毎週末になるとみんなでパブに集まって楽しく飲む、というのがごく普通の習慣のようでした。
特に「Wetherspoon(ウェザースプーン)」というチェーンのパブが人気で、Prestonの市内にもキャンパス近くに2店舗あり、友達と行くときはたいていそこに集まっていました。
僕はお酒が飲めないので、みんなのテンションについていくのがちょっと大変なときもありましたが、パブにはスコッチエッグやフィッシュ&チップスなど、伝統的なイギリスのパブフードがたくさんあって、それらはとても美味しかったですし、また食べに行きたいなと思います。


5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?

今回の留学では、今まで自分ひとりではやったことがなかったことや、自分が経験するなんて思ってもいなかったことにたくさん挑戦することができました。その結果、「挑戦」や「未経験」「不確定なこと」に対する抵抗感がずいぶんと少なくなり、物事に対して以前よりオープンな考え方ができるようになったと感じています。 これからもこのマインドセットを大切にしながら、外的な環境の変化や自分自身の変化を柔軟に受け入れて、一歩一歩、自分の人生を前に進めていきたいと思います。


Ⅶ.次に留学する学生へ

1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

授業1コマがレクチャーとセミナーを合わせて180分程度あるため、1回の授業で学ぶ内容は北星の100分授業と比べものにならないほど多く、事前の予習・復習が欠かせません。特に復習をせずにテストやレポートに取り組むのは難しく、日頃からの積み重ねが重要です。試験も、日本の筆記試験とは異なり、2時間で出題された5つの記述問題の中から2つを選んでエッセイ形式で答える、といった形式が多いようです。レポートにおいても、北星の授業ではあまり求められないほど多くの参考文献を適切に引用する必要があります。そのため、学期末に入ってから復習を始めるようでは間に合いません。北星にいるうちから、毎回の授業後に復習する習慣をつけておくと良いでしょう。また、復習の際には、どのノートやプラットフォームに、どのような形式で、どの程度の分量をまとめていくかをあらかじめルーティン化しておかなければなりません。

また、決して必須というわけではありませんが、IBCで学ぶ場合、あらかじめある程度学ぶ分野(国際ビジネスやマネジメント、異文化コミュニケーション、貿易など)の基礎知識を身につけておくと良いと思います。特に中国からの学生は、全員が現地の学校でビジネスや経済を専門的に学んでおり、IBCでの学位取得が母国の大学の卒業要件となっています。 私個人の印象としては、彼らは他の国の学生や日本人学生とレベル的に大きな差はないと感じましたが、中にはかなり専門的な知識を持ち、それを英語で流ちょうに説明できるような学生もいます。そういった学生と対等にディスカッションを行ったり授業内で協力できるようにするためにも、基本的な国際ビジネスやマネジメントの知識があると安心です。可能であれば、出発前にビジネスゼミの概論か経済学(英語)を履修しておくことをおすすめします。


2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?

SIMカードは、予備として複数枚持っておくと安心です。普段はイギリスの携帯会社「GiffGaff」のSIMを使用していましたが、旅行で他国に行った後、なぜか突然使えなくなってしまったことがありました。このようなトラブル時に替えのSIMが手元にないと、しばらくスマホが使えなくなってしまいます。 とはいえ、わざわざお金をかけて何枚も購入しておく必要はありません。VISA申請の過程や、留学先の大学から無料で配布されることもあるため、出発までに2〜3枚程度用意できれば十分です。
ちなみに、イギリスはEUを離脱しているため、「EU圏内で使えるSIM」を購入しても、イギリス(やスイス)では使えない場合があるので要注意です。「ヨーロッパ全域で使える」と書かれていても、イギリスが含まれているとは限りません。

乾麺やインスタントみそ汁、鰹節、ふりかけ、コンソメなど、簡単に用意できる日本の食品を少し持っていくと、いざというときにとても便利です。


3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。

秋派遣で留学する場合、現地で秋・冬・夏それぞれの季節に対応できる服をあらかじめ持って行くのがおすすめです。現地で服を買うと、日本よりもかなり高額になることが多いため、できるだけ準備しておくと経済的にも安心です。
また、全単位を取得できた場合、卒業式に出席する可能性もあります。その際、式服の下に着るスーツやドレスが必要になります。私はそれをすっかり忘れてしまい、現地で約4万円かけて購入することになりました。現地での出費を抑えるためにも、あらかじめ正装を1着用意しておくと良いと思います。 さらに、イギリスは雨が多いので、フード付きの上着と折りたたみ傘は必須アイテムです。


4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?

大変なことや、これまでに経験したことのないような場面もたくさんあると思いますが、あまり気負いすぎず、しっかり準備をしていれば大丈夫です。ぜひ果敢に挑戦してみてください。
特に語学面での準備が、現地での生活のしやすさと成績に大きく影響します。早めにコツコツ取り組んでおくことをおすすめします。


Ⅷ.その他

1.派遣に関して北星学園大学に改善してもらいたい点はありますか?

特にありません。

 

 

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