韓 国
Korea
2024春・カトリック大学校①
1.留学した理由やきっかけは?
大学入学前から、留学したいと考えており、社会人になってから行くよりも大学生の間に行く方が良いと考えていました。また、k-popを好きになったことがきっかけで韓国文化を知り、北星に来る留学生と交流したり、EASCOMという学生団体に所属することで韓国文化について学び、韓国へ行き直接感じたいと思い留学に至りました。
2.留学準備を始めたのはいつですか?
1年次
3.語学の試験は何回受験しましたか?
TOPIK:1回
4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?
大学1年生の頃から韓国語の授業を履修しており、国際教育課のバディプログラムやインターナショナルキャンプに参加し、留学生と交流を行っていました。また、アルバイトをして留学費を貯めていました。
Ⅱ.現地での学習について
1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。
勉強時間 | 主な勉強場所 | |
平日(学期中) | 3時間程度 | 自室 |
休日(学期中) | 2時間程度 | 自室 |
平日(試験前) | 4時間程度 | 自室 |
休日(試験前) | 5時間程度 | 自室、学校周辺のカフェ |
2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。
韓国では、Microsoftを使わずにハングルファイルで授業資料を配布する先生がいます。ハングルファイルは日本のパソコンに対応していないファイルのため、ハングルファイルを開くことができるサイトを利用しなければなりません。また、先生に申し出ると、Microsoftで開けるようにファイルを用意して下さる先生もいました。
3.授業を受講するにあたって心掛けていたことや工夫していたことはありますか?
レポート提出の方法やテスト方法など、わからないことがあれば積極的に先生に質問していました。また、授業内でできた友人に質問し、助けてもらうこともありました。
4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?
考えていることをすぐに英語にできず、意見を求められたときに困ってしまうことはありましたが、先生や周りの学生がフォローをたくさんしてくれるので、それほど引けを取るようなことはありませんでした。完璧な文章でなくても、思いを伝えることはできるのだと改めて感じました。発音が原因で聞き返されることはありましたが、相手も私たちが想像する以上に辛抱強く話を聞こうと待っていてくれるので、心配ありません。最初の半年は、私の英語での会話力の低さに自信がなくなってしまうこともありましたが、夏休みに一時帰国をして再びアメリカに戻ると、前より口から英語がスラスラと出てくるようになっていたことに自分でも驚きました。やはり、英語を使わないと生きていけないような環境に置かれると、自然と力は身につくのだなと思いました。今振り返ると、これといった克服法を実践していたわけではありませんでしたが、多くの人とたくさん会話を重ねることが、一番の方法だったのかなと思います。
5.語学のハンディ以外に学習面で苦労したことはありましたか?どのように克服しましたか?
パソコンでレポートを書く際に、キーボードでハングルを打つのにとても時間がかかるため、早め早めに課題に取り組みました。また、キーボードにはハングル表記のシールを張りました。
6.担当教員は親切に指導してくれましたか?
とても丁寧に指導してくださり、些細な質問にも答えて下さいました。また、テスト後にも「テストはよくできましたか?」と一声くださる先生もいました。
7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?
韓国語に慣れておくということ。北星に来る留学生と日本語でも話しますが、韓国語でも話しておき実力をつけたり、韓国ドラマや音楽に触れておくことで現地人が話すスピードに慣れておくということは、留学生活を送るにあたってとても準備しておいてよかったと思います。
Ⅲ.現地での生活について
1.滞在方法
滞在方法 | 寮 |
寮の場合は寮の名前 | ステファノ館 |
ルーム/シェアメイト | 有 |
有の場合は構成について | 1部屋に自分を含めて4人 その人は、留学生(日本)と同じ北星から来た友人 |
2.滞在先の設備はどうでしたか?
必要最小限の設備があり、トイレとシャワー室は別でした。日本と比べるとあまり綺麗ではありませんでした。
3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?
日本人であったため、会話面には問題はありませんでしたが、狭い部屋に4人であったため個人の時間がなく、一人になりたくてもなれないなどストレスが溜まることはありました。しかし、大きく関係性が悪くなることはなく、お互いがお互いを配慮しながら生活できました。
4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?
日本と大きく変わらないと思いますが、韓国は歩行者優先というよりも車両優先という雰囲気を感じたので、車に気を付けました。
5.現地の交通の便はどうでしたか?
バスやタクシーは日本より荒い運転でしたが、特に危ないと感じたことはありませんでした。地下鉄は移動するにあたって一番利用しましたが、これと言って不便なことはありませんでした。
バスは「何番のバスが何分後に来る」と電光掲示板に表示され、車内の込み具合も表記されるので、荒い運転で怖い思いをすることもありますが、慣れてしまえばバスが便利だと思います。
タクシーは値段が安いがあまり乗りませんでした。体調が悪く、病院に行き来する時や韓国人が一緒にいる時などに利用しました。
6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?
語学堂の授業があるときは、学食を利用しました(毎週のメニューはカトリック大学校のInstagramに載ります)。また、大学周辺には、ご飯屋さんが多いため、店内で食べたり、持ち帰りしたりしました。
語学堂の授業が終了し、学部の授業だけあるときは、お米を電子レンジで炊いて自炊し、おかずを市場や近くのスーパーなどで買ったり、デリバリーしたりしました。
大学周辺のご飯屋さんは、居酒屋・サムギョプサルなどのお肉料理が多く、野菜をとる機会が少ないため、サラダを定期的に購入し、野菜をとるように意識しました。
7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?
語学堂の授業の一環として文化体験があり、それに参加したり、カトリック大学校国際課が開催するバディプログラムなどに参加しました。また、日本語学科のイベント(飲み会やMT(イベント)、学術祭など)に積極的に参加しました。
8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?
2ヶ月に1度、体調を崩していた。日本から持ってきた薬を服用しても良くならない場合や、初めからとても具合が悪い場合は、J-TASに連絡・相談し、近くの病院に行きました。通訳士さんをつけて下さったため、支払いまでJ-TASの方が手続きをして下さいました。一人で行った際には、東京海上日動株式会社から保険金請求書の申請についてメールが送られてくるため、後日、書類を記入しインターネット上で書類を提出しました。
また、大学周辺には薬局が多いため、そこで韓国の市販薬を飲むことも多かったです。
9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。
総合感冒薬(パブロンやイブなど)、胃腸薬、解熱剤、喉薬、正露丸、軟膏。
元々胃腸が強い方ではない私は、生活していくうちにストレスや辛いものの食べ過ぎにより、胃腸が弱くなり胃腸関係で病院にかかることが多かったため、胃腸薬はあると良いと思います。
10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。
胃痛・吐き気で病院にかかった際、1人で病院へ行ったため保険金を請求しました。
11.JCSOS(海外留学生安全対策協議会)のJ-TAS(JCSOS Total Assistance Service)を利用したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。
胃腸の調子が悪く、発熱・体の怠さがあった時などに、通訳士さんを付けて病院に行きたい時や病院の紹介してもらいたいときに利用しました。この症状は病院に行った方が良いのか相談や、健康相談もしました。
12.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?
濡れマスク
寮がとても乾燥しているため喉風邪にかかりやすく、韓国には濡れマスクがないため持って行って良かったと思います。冷えピタも韓国ではあまり見なかったため持参した方が良かったと思います。
13.週末はどのように過ごしていましたか?
土曜、日曜のどちらかは韓国人・他の日本人留学生と1日遊びに出かけていました。また、部屋でゆっくりすることも多かったです。
14.長期休暇はどのように過ごしましたか?
夏休み中は、退寮日に寮を出て日本に帰国し、アルバイトをしました。
冬休み中は、寮の延長料を支払い、日帰りで旅行したり、友人と遊んだりしました。
15.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。
渡航先(国・地域名) | 渡航時期 | 目的・期間 | 費用(概算) |
---|---|---|---|
韓国・デジョン | 12月 | 日帰り旅行 | 約8000円 |
Ⅳ.派遣先の学校について
1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?
学生・教職員関係なく皆、とても優しく接して下さり、授業でも質問や、個人的に困ったことなどにも快く対応してもらいました。
2.学校の施設・設備はどうでしたか?
問題なく利用できます。日本のトイレと比べると劣る部分がありますが、慣れれば全く問題なく利用できます。
3.バディはいましたか?
いました(どんな学生:行政学科の男性で、少し日本語ができるが会話はほとんど韓国語。)
4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。
オリエンテーションの場面で、外国人登録証や保険についてなど重要な内容での説明が全て英語でのみの説明だったため、韓国語でも説明があればよいと感じました。
Ⅴ.留学を終えて
1.留学経験は期待に応じたものでしたか?
期待以上
理由:留学先で出会った人達との思い出をたくさんつくることができ、語学力の向上や韓国の文化を直接体験することができたため。また、留学生活を行うことで自分がどのような人間であるかを今一度見つめなおすことができたため。さらに、当たり前だと思っていたことが海外では当たり前ではないということを実感することができ、物事を柔軟に捉えることができるようになったり、日本の良い点を改めて知ることができたため。
2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?
自分に自信がついた点。物事を以前よりもポジティブに見ることができるようになった点。行動力がついた点。
3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?
留学をすることで日本では当たり前であることが海外では当たり前ではないということを、身をもって知ることができ、「こういうこともあるよね」と寛大な心で物事を捉えるようになれたこと。
自分が思っていたよりも、やりたいことをやっている人が多いということ(韓国の大学に入学するために語学堂に通う外国人であったり、留学を機に韓国へ就職する人がいたり、ワーキングホリデーに行く人がいたりと自分がやりたいと思ったことに全力で取り組んでおり、自分の人生を謳歌している人が多いなと感じ、自分も後悔のない人生を歩みたいと思いました)。
4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?
ごみの捨て方(回収ボックスがない)
5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?
韓国留学で培った語学力を社会に出た時に活かして仕事をしたいと考えています。
留学中、人間関係に悩まされたり体調が崩れたりと思いもよらぬトラブルがあったが、それらに臨機応変に対応し、乗り越えてきたので、この先も、何かトラブルが起こった際であったり、仕事をしていく中で臨機応変に対応する力を活かしていきたいです。また、留学をして積極的に行動することが多かったため、これからも積極的に行動していきたいと思います。
Ⅵ.次に留学する学生へ
1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?
留学に行きたい地域の言語を大学の授業でしっかり勉強しておくこと。バディプログラムに参加し、友人を作っておくこと。
2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?
健康な体づくり。
3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。
日本から持っていくべきものは、のどぬーる濡れマスク、マスク、薬(胃腸薬、頭痛、喉薬etc)、インスタント味噌汁、0,3mのシャー芯、変換プラグ×2(韓国はSE型がおすすめ)、タオルなどすぐに使うものは最低限持って行った方がいいかも。簡単に掃除できるものもあればいいかも(部屋に入って少し汚かったため簡単に掃除するのがおすすめ)
現地で購入すべきものは、スタンドライト、ドライヤー、ヘアアイロン、洗剤類、生活用品は韓国で全然揃う。
4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?
意外と何とかなります。
周りと仲良く過ごし、勉強に熱心に取り組み、沢山遊び、写真や動画をたくさん撮って後悔のない留学生活を送っていただけたらと思います。私は、韓国留学に行って勉強して、沢山遊び、写真や動画をたくさん撮りました。この留学は、22年間生きてきた中で一番充実した一年でした。留学に行ったのに何もしないのが一番もったいないです。ぜひ「せっかくの留学なんだから」というマインドで何事にも積極的に取り組んでいただけたら後悔のない留学生活を送ることができると思います。
また、留学中にぜひ企業説明会などの就職活動に関係するイベントがあれば参加してみてください。私は留学にスーツを持って行ったにもかかわらず、留学が終わった後に韓国就職について真剣に考えだしたため、留学中に何か企業説明会などのイベントに参加すればよかったと少し後悔しています。なので、留学中は特に興味がなくても良い経験だと思い、参加することをお勧めします。
留学頑張ってください!
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