Ⅰ.留学前について
1.留学した理由やきっかけは?
初めて楽しいと思った言語(韓国語)の実力をもっと伸ばして、自分の視野を広げたいと思ったのがきっかけです。そして、北星学園大学に来た韓国人留学生と接していく中で、友達が住んでいる国で実際に暮らしてみたい、日本語ではなく韓国語で会話してみたいと思ったもの大きなきっかけでした。
2.留学準備を始めたのはいつですか?
3年次
3.語学の試験は何回受験しましたか?
なし
4.語学試験対策も含め、留学に向けて何を・どのように勉強しましたか?
3年生から履修できる高級韓国語で、まずはしっかり勉強し、中級レベルの韓国語に慣れておくことを前提に学習しました。簡単な単語はもちろん、特に文法を中心に学習しました。
Ⅱ.現地での学習について
1.平均的な勉強時間・場所について教えてください。
| 勉強時間
| 主な勉強場所
|
平日(学期中) |
5時間程度 |
図書館、アンドレア館・寮内セミナー室 |
休日(学期中) |
5時間程度 |
図書館、アンドレア館・寮内セミナー室 |
平日(試験前) |
8時間程度 |
図書館、アンドレア館・寮内セミナー室 |
休日(試験前) |
13時間程度 |
図書館、アンドレア館・寮内セミナー室 |
2.授業の様子はどうでしたか?北星大の授業の様子と特に異なる点があれば教えてください。
常にiPadなどを持参して、メモをとりながら積極的に講義に取り組んでいました。
3.授業を受講するにあたって心掛けていたことや工夫していたことはありますか?
聞き取れた範囲でメモを必ず取ることや、教授との連絡のやり取りに気を付けていました。
4.語学のハンディを感じることはありましたか?どのように克服しましたか?
語学のハンディを感じることがありました。韓国人の友達と日本語ではなく、ひたすらに韓国語で話す練習をしました。
5.語学のハンディ以外に学習面で苦労したことはありましたか?どのように克服しましたか?
日本にいた時よりも覚える量と学習量が多いため、時間配分がとても大変でした。TODOリストを作るなどして時間配分をきっちり行うようにしていました。
6.担当教員は親切に指導してくれましたか?
日本語学科の先生はもちろん、他学科の先生も優しく指導してくれたり、気にかけてくれていました。
7.学習面で準備しておいて良かったことはありましたか?
簡単なものでも単語を覚えておいたことです。また、iPadのように画面に直接メモのできるものがあると便利でした。私は、北星学園大学の生協で購入した画面タッチ対応のPCを使用しました。
Ⅲ.現地での生活について
1.滞在方法
滞在方法 |
寮 |
寮の場合は寮の名前 |
Dormitory Stephen(K) |
ルーム/シェアメイト |
有 |
有の場合は構成について |
1部屋に自分を含めて2~4人
その人は、留学生(台湾、イラン、ベトナム) |
2.滞在先の設備はどうでしたか?
キッチンが無かったり、部屋がすごく狭いのでとても大変でした。ウォーターサーバーは各階に一つずつ設置されているので安心しました。また、4人部屋の場合、クーラーがベットの頭上にあるため、夏は寒くて冬は暑かったです。そのため、体調を崩しがちでした。
3.ルームメイトやシェアメイトとの関係性はどうでしたか?
1学期はイラン人、台湾人と4人部屋に3人で住んでいましたが生活スタイル以外で特に困ったことはありませんでした。2学期は1学期も一緒に暮らしていたイラン人と二人部屋でしたが生活スタイルや性格に問題があり、ベトナム人との部屋に引越ししました。ベトナム人とは、ベトナム料理を振る舞ってくれたりと、とても親切にしてくれました。
留学先では交換留学生同士でしかルームメイトにはなれないため、日本人同士又は韓国以外の海外の人とルームメイトになります。
4.現地の治安はどうでしたか?外出などの際に気を付けていたことはありますか?
治安は日本とほぼ変わりませんでした。ですが、デモが頻繁に行われている場所に行く際は、日本大使館などの情報を確認してから行くようにしていました。
5.現地の交通の便はどうでしたか?
バスも電車も定期的に出ているので問題なかったです。しかし、ストライキの影響で韓国の地下鉄に大きな遅れがあり、定刻通りに発着できなかった時期があったので大変でした。
6.食事はどのようにとっていましたか?食事の際に気を付けていたことはありますか?
火曜日から木曜日は毎朝1000ウォンで朝食(学食)を食べることが出来たのでよく利用していました。夜は外で食べるか電子レンジで料理を作って食べていました。キッチンがない分、食生活に偏りが出てしまうのでとても大変でした。また、日本から梅干しやみそ汁、お茶漬けを持参するのもお勧めします。
7.部活・特別行事・催し物などの課外活動に参加する機会はありましたか?
私は、写真部に所属したり日本語学科のディベート大会で司会を務めるなどの活動をしました。写真部では、日本語を専攻している人が1人しかいなかったのと、外国人も私だけだったので語学の上達や他学科の新しい友達を作るのにとても役立ちました。実際にMTと呼ばれる宿泊型の交流会にも参加し、韓国の大学文化を体験することもできました。このような課外活動は強くお勧めします。 ディベート大会には、他の日本人大学生と一緒に参加しました。実際に全国大会で司会を務めることができたので良い経験になりました。
8.体調不良や病気になったことはありましたか?どのように対処しましたか?
私は、留学中何度も体調を崩しました。日本から薬を持っていくのもおすすめですが、韓国でパンコールというドリンクタイプの薬を購入するのもおすすめです。少しでも風邪症状があったときはよく飲んでいました。また、病院にかかる際も、保険会社に電話して大学付属のカトリック大学病院で治療を受けました。最初は、韓国人の友達についてきてもらうと安心です。インフルエンザやコロナ、症状がひどい場合は、一定期間だけ寮の部屋を個室に変えてくれる場合があるので、事務室で確認することもおすすめです。
9.日本から持参した医薬品はありましたか?何を、どのくらい持参したか教えてください。
虫刺され用の塗薬(1本)、胃薬(1箱)、頓服(5日分程度)、口内炎薬(1箱)、鎮痛剤(1箱)
カトリック大学には蚊などの虫が多いため、夏には頻繁に刺されたので虫刺されの塗薬はあると便利です。
10.海外旅行(留学)傷害保険を利用して保険金を請求したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。
風邪を引いて病院を受診した際に利用しました。
11.JCSOS(海外留学生安全対策協議会)のJ-TAS(JCSOS Total Assistance Service)を利用したことはありましたか?差し支えない範囲でその内容を教えてください。
ありません。
12.医薬品以外に現地へ持参したもので「持参して良かった」と思うものはありますか?
体温計
13.週末はどのように過ごしていましたか?
一週間の復習と次週の予習を行ったり、ソウルまで出かけて過ごしていました。
そのほかにも、旅行に行くこともありました。
14.長期休暇はどのように過ごしましたか?
夏休み中は、退寮日に寮を出て日本に帰国し、アルバイトをしました。
冬休み中は、寮の延長料を支払い、日帰りで旅行したり、友人と遊んだりしました。
15.長期休暇中に旅行した場合は、渡航内容を教えてください。
渡航先(国・地域名) |
渡航時期 |
目的・期間 |
費用(概算) |
全州 |
夏休み |
3泊4日 |
4万円 |
全州 |
冬休み |
1泊2日 |
2万円 |
江陵 |
冬休み |
日帰り旅行 |
1万円 |
Ⅳ.派遣先の学校について
1.学校/学生・教職員の雰囲気はどうでしたか?
敷地がとても広いため、教室移動は大変でしたが学習スペースやコンサートホール、運動場など沢山の設備があり退屈することはありませんでした。学生同士の交流も多く、とても充実したキャンパスライフを送ることが出来ました。教職員の方々もとても優しかったです。
2.学校の施設・設備はどうでしたか?
冬は寒い教室が多かったです。学習スペースが多かったので勉強する場所に困ることはありません。ですが、テスト期間になると沢山の学生が利用するので席がない場合がほとんどでした。
3.バディはいましたか?
いました(どんな学生:日本語学科の学生で日本語可能の男性でした。)
4.受入体制についてはどう感じましたか?改善してもらいたい点などがあれば記入してください。
CUBIGと呼ばれる留学生支援の団体があり、大学生活について教えてくれたり、わからないことがあったら優しく教えてくれるのでとても良かったです。
Ⅴ.留学を終えて
1.留学経験は期待に応じたものでしたか?
期待以上
理由:想像以上にたくさんの国や地域の人と関われたし、韓国人とも沢山関わることができたから。
2.留学前と留学を終えた今とで、特に自分が変わったと思う点はありますか?
海外をもっと知ろうという意識が強まり、韓国以外の国籍の人と関わる中で視野も広がった点。
3.留学をして有益だったこと・留学生活から得た学びはありますか?
人とのコミュニケーションの幅が広がり、北星学園大学では専攻していない新しい分野も学ぶことができたこと。また、留学を通して一生付き合っていけるような大切な友達を作ることもできたこと。
4.現地の文化・習慣で特に印象的だったことはありますか?
人間関係の構築が日本よりも早く、人と人との距離が近いことが印象的でした。特に、大学の文化が日本とは大きく異なりました。例えば、大学に入学すればOTと呼ばれるオリエンテーションがありますが、日本とは異なり、大学の先輩方が行うレクリエーションを通して縦と横の関係性をすぐに構築できたり、MTと呼ばれる泊りがけの交流会では、今まで話したことがない人との交流ができたのでとても良かったです。
5.これから先、この留学経験をどのように生かしていきたいと思いますか?
留学生活培った新しい価値観や、語学学習意欲を生かし、大学卒業後も海外の人と交流したいと考えています。また、将来は学習した韓国語を生かした仕事をしたいとも考えています。
Ⅵ.次に留学する学生へ
1.学習面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?
大学4年生で留学に行く場合は、高級韓国語までを受講してから行くことをお勧めします。それ以外には、日常的に使う単語を学習しておけば、ある程度の会話は理解できると思います。
2.生活面で事前に準備しておくことをオススメしたいもの・ことはありますか?
クレジットカードは使用できなくなってしまう可能性があるので、2枚程度準備しておくと安心です。
ちなみに私は、1学期は日本のデビットカード1枚のみを持参して使用していたのですが、途中で使えなくなってしまい、家族に別で送金してもらったという経験があります。そのため、複数枚カードを用意するということと、日本から現金を多く持っていくことをお勧めします。日本の現金を持っていれば、韓国の口座に入金してすぐに使用することも可能です。
3.これは日本から持参すべき/現地で購入すべきものがあれば教えてください。
ホームシックに備えて日本のお菓子やみそ汁などを持っていくと良いと思います。また、虫が多いので虫刺されの薬なども日本から持っていくと安心です。シャンプーや洗剤は韓国でも良いものが売っていますし、百均の品ぞろえも日本と同じくらい充実しているので百均で買えそうなものは日本から持っていく必要はないと思います。
4.その他に未来の派遣留学生へアドバイスはありますか?
留学前から北星学園大学に来ている韓国人留学生と友達になっておくと、留学先でも助けてくれるし、とても心強かったので安心でした。韓国語学習も大事ですが、部活動に参加してみたり、行事に参加すると人脈も広がり、韓国語能力も向上するので挑戦してみると良いと思います。また、韓国の銀行口座を開設することもお勧めします。友達への送金や、手数料面においても日本から持ってきたクレジットカードよりも安心して使えます。万が一カードが使えなくなったとしても、すぐに現地で対処できるのでお勧めです。日本のカードだと、手続きの際に多額の通話手数料がかかったり、すぐに対処できない場合がほとんどです。
留学生活では、“韓国だから大丈夫”と油断せず、カード問題や病気などの問題発生時についても出発前に家族と良く考えておくことが必要だと思います。