北星学園大学・北星学園大学短期大学部

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念願のDevon Café訪問

社会福祉学部 福祉心理学科 3年
 遠間 幸代

オーストラリアはカフェ大国!

▲和紙を使ったインテリアが店内を煌びやかに

私たちは、オーストラリアのビジネスの特徴について調べていくうちに、オーストラリアはコーヒー文化の国であり、日本と比べて圧倒的に個人経営のカフェが人気であることを知りました。どうして世界的に有名なチェーン店より、インディペンデント系のカフェのほうが人気なのか興味が湧き「カフェ訪問企画」を思い立ちました。そこから、オーストラリアでベストカフェに選ばれたことがあるお店を調べ、Devon Cafeにたどり着きました。
ホームぺージを見ると、名物のコーヒーだけでなく、日本の鮭定食のようなメニューや、和紙を使った照明などのインテリアが見られ、日本的なテイストを取り入れていることもわかりました。そこで、このようなメニューを提供している理由やシドニーのコーヒー文化、経営方法についてのお話をぜひ聞きたいと思い、お店にコンタクトを取りました。

ドタンバで変更発生!でも結果オーライ!

▲ノニさん(中央)とセッション中

当日、セッションはお店の中で行う予定だったのですが、お店に行ってみると外でのセッションに変更になっていました。その日は天気が良かったため、オーナー代理のノニさんの素敵な計らいで外に席を用意して下さったのです。しかし、この変更は、私たちにとってピンチでした。予定と違いお互いの声が届かず、Q&Aセッションができないというトラブルが起こったのです。しかし計画を変更し、途中で席移動タイムを提案したことで、全員がセッションに参加することができました。この時のとっさの英語での提案が果たして正確に通じるか、緊張したのを覚えています。また、バリスタの方やキッチンスタッフの方が途中で参加して下さったことで、用意していた質問のほかに即興で新しい質問を考える必要があり、戸惑いもありました。このように予定がどんどん崩れていきましたが、その時々の状況に応じて動くことで、よりよい方向へ変えることは、当たり前にできなければならないのだと実感しました。

Q: スタッフとのコミュニケーションで配慮している点はありますか?
A: 彼らの出身国の文化を理解し、まとめていくことです。

▲セッションの始まりは彼のコーヒーから

私たちはDevon Caféに訪れるにあたって、質問を30個以上用意し、この企画を成功させるために多くの時間を割きました。私たちが準備してきた質問にノニさんはすべて答えて下さいました。中でも印象に残っているのは、上述の「スタッフとのコミュニケーション」についての答えです。札幌ではまだ外国人と働く機会が少ないので、同じ質問をしてもこのような考えが出てくることはあまりないはずで、多国籍なオーストラリアならではだと思いました。
コミュニケーションをとる上で、個々のアイデンティティを尊重、理解することが、多文化共生への大きなカギとなるのだなあと、みんなうなずいて聞いていました。
近年、日本も多文化社会になりつつありますが、そこには言葉の壁だけでなく、各国の文化を理解するという課題があります。今回の訪問で、私たちに最も大切なのは異文化に対する一人一人の意識と、何より「理解しようとする姿勢」である、ということを学びました。
私は将来、就職先の会社で外国人と同僚になるかも知れません。文化の違いを超えて一緒に彼らと働く日がきたら、Devon Caféでのノニさんの言葉や、美味しいコーヒーの香りを思い出すでしょう。

 

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