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ホームステイ 〜苦労編〜
状況を変えるのは自分次第〜修行のようなホームステイ〜
経済学部 経営情報学科 3年
増井 美桜
引きこもってしまった私

▲美しいシドニーの街並み
ホームステイは私にとって初めての経験だったので、期待と不安とが入り混じった気持ちでの渡航でした。着いた初日にホストファミリーが突然替わるというトラブルが起こり、動揺したのを覚えています。しかし、とにかく英語をもっと話せるようになりたいと思い、新しいファミリーに対して早速拙い英語で積極的に話しかけました。
ファーザーはシドニーでの生活が長いため外国人に慣れており、私が話したいことを理解してくれました。しかし、外国出身のマザーはシドニーに住み始めてまだ1年で、彼女には「何が言いたいの」と嫌な顔をされることがありました。私は「なんで理解してくれないの」とイライラして、最初から部屋に引きこもってしまいました。また、私がリビングにいても家族でインドネシア語で会話をされ疎外感を感じたり、やっと会話をしてくれたと思ったら、以前いた韓国人の女の子の話題で、私よりその子の方が良いのかなと寂しさを感じ、会話そのものを憂鬱に感じた私は、口数も少なくなってしまいました。
状況を打開

▲大きなお土産屋さんの”Paddy's Market”
ホストファミリーとあまり話さず1日が終わってしまう、という状況が3日程続きました。それは思い描いていたホームステイと全く異なるもので、焦りが生まれました。私は悔しくなり「このままではオーストラリアに来た意味がない。この状況を良いものにしよう」と決心し、まずは何もすることが無くてもリビングに居座ることから始めました。最初は会話がなく気まずかったですが、ジェスチャーを使いながら日々会話が増えていきました。そして、私がシドニーに来た経緯や、ファミリーおすすめのお土産店(写真・右上)の話など、会話を重ねるにつれて私に少しずつ興味を示してくれるようになりました。
扉を開けて
3週間のステイでしたが、休日も私は忙しくファミリーとの時間が合わず、一緒に出掛けることなどは出来ませんでした。しかし、家にいる時間は一緒にテレビを見たり、英語を教えてもらったり、またステイの後半は、冗談を言い合ったり、日本のアニメについての少し難しい会話をすることもできました。
この3週間は、私にとって忘れられないものとなりました。悔しさを糧にしたこの経験を通し、私は「今の状況に不満を持っているなら、自分から行動して変えるべき」ということを学びました。帰国後もその時のことを思い出し、積極的に自分の意見を周りに発信するようにいつも心がけています。