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語学クラスを振り返って 〜涙編〜
多くの気付きをくれた語学クラス
経済学部 経営情報学科 3年
塚崎 菜々
衝撃の連続、そして撃沈
私は、日本の大学生がいきなり入ることは少ないといわれているUpper-Intermediate(中上級)のクラスで3週間過ごしました。クラスメイトはアジア、ヨーロッパなど様々な地域の学生で、グローバルな雰囲気に圧倒されてしまい、英語にある程度自信があった私でしたが、未熟さを感じることが多くありました。
中でも、自分の力不足を痛感した出来事として「あなたは健康を維持するために何をしていますか」というお題でのディスカッションが印象に残っています。私は「毎日野菜を食べる」と平凡なことを言って、その後の会話が続きませんでした。しかし、相手は特別な体操について、体への効果などの情報を入れつつ延々と語りだしました。私のリアクションが薄いことを察知し、途中「知ってる?」と訊かれましたが、英語が全く聞き取れなかったせいで曖昧なリアクションをとり、その場をやり過ごしてしまいました。
悔しさをバネに変える

▲2週間の授業を終えて
その後も、私はクラスメイトに全くついていけず、意見を求められても言葉に詰まり何も話せませんでした。なんとか発言しようとしても薄い内容になり、クラスメイトから話を聞いてもらえないことも何度かあり、半泣き状態で学校に通った日もありました。しかし途中で、「この状況を変えたい」と思い、自分の意見を拙い英語でもとにかく伝えようと決意しました。まずは帰宅したら、教科書を予習しディスカッションに向けて自分の意見を整理することを習慣としました。そして、授業で先生が「日本だったらどうだ?」と話すチャンスをくれるときは、短くても自分の意見を細かく伝えることを心がけるようにしました。
ある日の授業で「赤ずきんのストーリーをリメイクする」というペアワークの時、私はストレートに「作業の内容がよくわからない」と伝えると、相手はジェスチャー等を加え説明してくれ、はっきりと相手の英語を理解することができました。小さな努力をコツコツと行ったことで自分のコミュニケーション力の変化を実感し、とても嬉しい気持ちになったのを覚えています。
わからなくても、自信がなくても、堂々と
このクラスで学んだことは言語の大切さ以上に、私の授業に参加する姿勢や態度、わからないことはわからないとはっきり訊く、自信がなくても堂々としていることで次のステップが見えてくるという、気持ちの面が大きいです。同時に、自分が知っている知識の幅が狭いことも痛感しました。無知な分野がたくさんあることに気づかされたので、帰ってきてからは少しずつですが新しい知識を得るために本や新聞を読むようになりました。
今後は世界中の広い地域の様々な問題や話題にも注目できるよう視野を広げ、自分なりの考えや意見を多角的に述べることが出来るようになりたいと考えています。