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学生の皆さんへ、そして教員・職員の皆さんへ ―遠隔授業による「学び」のスタートに当たって―

2020年05月01日

学生の皆さんへ、そして教員・職員の皆さんへ
―遠隔授業による「学び」のスタートに当たって―

                           

副学長 鈴木 剛

 本学の開学以来、経験したことのない新たな取り組みが行われようとしています。本学のすべての科目の授業が、教室ではなくネット上で行われるのです。5月11日にその瞬間が訪れるはずです(学年暦上の新学期は4月27日でしたが、1週目は全学休校としています)。いま、インターネットを介した遠隔授業の準備をすべての教員が短期間で取り組み、そして新入生だけではなく、全学生がその学びの準備をし、すべての大学職員がそのサポートに徹しています。
 私はチャペルで収録されたネット上の入学式で、「教学」の責任者としてお祝いの言葉を述べた折、いま始まろうとする新学期の学びが、学びの備えを不可欠としている点を強調しました。学びの備え・準備は、想像以上にこのように大変です。というのも、教職員にとっても、また一人ひとりの学生の皆さんにとっても、慣れ親しんできた授業形態が全面的に阻まれる社会的危機の中で、手さぐりでの新しい学びのスタイルを十分な練習なしに強いられるのですから―。

 それでもいま、不安のなかでの「希望」を私は想像します。互いに対面する授業の可能性を捨てはしませんが、私たちはこの度の遠隔授業の全面実施というスタートをリアルに受け止め、可能な現実的手段と方法で確かな「学び」を成立させるための準備を進めているのです。すでに、所属の学科の先生方や学習サポート・スタッフからのコンタクトがありますか?パソコン、スマートフォン、タブレットの画面が、5月11日の週からは当面の間、学生の皆さんが(そして、もちろん教員にとっても)入室すべき一人ひとりの「教室」になります。私たちは、その場への「入室」をサポートすることに目下、全力を挙げています。
そこで確認したいのです。この学習の前提、この「教室」への入室には、以下の準備が必要です。3つあります。

① メール、Moodle、Zoomの使い方は、わかりますか?
② 履修した授業科目の再確認は、済みましたか?
③ 本学の教員、職員、先輩や友人など、一人でも連絡を取れる人はいますか?

以上の3点をクリアーして、5月11日から始まる新学期の「教室」に入って行ってください。もしも、第一週目に「入室」に失敗したら、大学にその報告をし、サポートをお願いして、次の週に再チャレンジしてください。
 このような、体験したことのない大学の学び、全面的な遠隔授業の実践は、教員にとっても学生にとっても、それをサポートする職員にとっても、試行錯誤の連続を予想させます。ですから、最初の何週間かはそうしたおぼつかない状況は覚悟しなければなりません。インターネット環境に慣れ親しみ、私たちの情報リテラシーを高めること自体が学びの目標になります。こうした中ででも、また、そうした中でこそ、学びと授業の質を高めることができるはずです。この学びのプロセスのなかでは、リアルに学生も教員も、共通かつ対等の関係にあります。私を含めアナログな教員が大勢です。共に頑張りましょう。
 最後に、こうした全面的な遠隔授業を可能にすべく、本学は通信情報環境の整備を進めるために、少しでも学生の皆さんに役立ててもらおうとの考えから通信環境整備等支援金の給付を決定しました。どうか有効に活用してください。

 教員・職員のみなさんへ。
 4月24日付の学長メッセージ、「大切な学生の皆さんへ」は、「授業の質を下げない」という決意とともに、非対面(遠隔、オンライン)授業の準備について言及しています。そこでは、非対面授業が、「新たな教育の可能性を秘めた」ものだとも述べられています。手さぐりですが、その可能性を信じて、私も学生の皆さんとともに前に進んで行きたいと思います。

 

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