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【心理・応用コミュニケーション学科】フィールド実習全体発表会が行われました
2017年12月26日
本学 文学部 心理・応用コミュニケーション学科(以下「心コミ」)には、非常にユニークな科目「フィールド実習」があります。
「フィールド実習」とは、4つの分野(「産業系 建築」、「産業系 農業」、「野外系」、「教育系」)のうち自分で選択した分野での実習を主として行う科目です。『現場』に飛び込むからこそその場で⾃分で考える能⼒が⾝につくほか、講義や演習など学内での座学だけでは得られないことを得ることができます。
それぞれの分野での実習を終えた心コミの2年生が、12月14日にフィールド実習での成果について、各分野ごとに発表しました。
まずはじめに「産業系 建築」の発表でした。「産業系 建築」では、1期生から続いている長沼での馬小屋の改築を今年も行いました。『ものづくり』の大切さを感じるため、実際にテーブルや階段、ピザ釜など様々なものを作ります。工具の扱い方等を学内で学んだ後、長沼で実習を行います。今年は、「床班」と「外班」と「2階壁班」に分かれて作業を行いました。
それぞれの班の代表3名が実習内容について発表しました。日本の代表的な屋根の形についての話では、聞いている学生がよりその屋根の形を思い浮かべやすくするため、アニメに登場する家を紹介するなど工夫を凝らした報告となりました。
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▲ 写真を多く紹介することで実際の作業を思い描きやすい内容でした
つづいて「産業系 農業」の発表です。「産業系 農業」は、実際に農業を体験することにより、農作物が消費者に届くまでにどれほど多くの人が関わっているのかなどを体感することが出来ます。今年の実習も長沼にある農場で行われました。
雑草抜きや玉ねぎの苗抜きから始まり、夏休みにはスイートコーンおよびかぼちゃの収穫や選別、じゃいもの収穫、玉ねぎの選別および袋詰めの作業を行いました。実習を通して、「声かけ」の重要性を感じたほか、同じ学科でも普段話をしていなかった学生と同じ「農業」という共通の話題があることで話したいと感じ、仲良くなったというプロセスが報告されました。また、コミュニケーションを取ることにより、辛いと感じていた作業も楽しく感じるようになり、作業の際声かけをすることにより作業が楽しくなったほか作業効率も上がったという分析報告がありました。実際に、ぬいぐるみを用いてかぼちゃの収穫を再現するなど、非常にユニークな発表となりました。
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▲ 参加者に行ったアンケート結果の紹介など興味深い発表でした
3番目は「野外系」の発表です。「野外系」は、子どもたちとキャンプをして共同生活をするといった野外教育活動プログラムに参加する中でコミュニケーションを図ります。
黒松内で12泊13日で行われたプログラムに参加した学生は、子どもに苦手意識があったため、敢えて自分が苦手なことを選択することで自身の成長につなげたいとこの分野を選び、最終的には子どもとどのように接したらよいかが身につき自信につながったとの報告がありました。
つづいて「石釜ピッツァづくり(6月)」「川あそび・ネイチャーゲーム(7月)」「アウトドアクッキングに挑戦(8月)」「動物園でのビンゴクイズ(9月)」「ネイチャークラフト(10月)」「クライミング(11月)」「クリスマス(12月)」と毎月様々なプログラムを半年以上の月日をかけて年長~小学校6年生までの子どもたちと関わった学生の報告がありました。子どもとの関わりの中で、話したことをそのまま受け取る子どもの素直さやすぐに「なんで?」と疑問を感じ、当たり前がない『こどもアンテナ』と「やる気」や「出来る」を引き出し、瞬時に状況を判断することができる『おとなアンテナ』のどちらも身に付けることを目標に活動したことなどを報告しました。発表した学生は、2人とも達成感に溢れた顔で生き生きと報告していました。
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▲ 子どもたちとのかかわりを笑顔で発表していました
最後は「教育系」の発表です。「教育系」は、児童館やフリースクールで幅広い年齢の子どもたちとのコミュニケーションをとるほか、先生方との連携の図り方を体感し学びます。
発表は7名で行われ、とある学生が児童会館の実習生として紆余曲折を経て成長していく様子を物語風に仕上げて発表しました。子どもたちのケンカの仲裁をうまく出来なかったといった様々な失敗を通して、どのようにして接していくのがよいのかを考え、最終的には子どもたちの信頼を得られて立派に児童会館の先生としての一歩を踏み出した学生が最後に登場するという発表は、最後まで楽しく見ることが出来ました。そのほか、フリースクールでの実習についても報告がありました。
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▲ 楽しい発表に聞いている学生も笑顔となりました
「現場」に飛び込み、体験を通してコミュニケーションを肌で学んだ学生たちは、どの学生も様々な経験を経て成長へとつなげたようでした。
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