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【学生部長からのメッセージ】コロナ禍3回目の夏の過ごし方

2022年08月01日

学生の皆さん

【学生部長からのメッセージ】
コロナ禍3回目の夏の過ごし方

学生部長 大原昌明

 学生の皆さん、2022年度の前期授業が終了しました。あとは定期試験を残すばかりとなりました。
 私が、学生の皆さんにメッセージを発するのは、2021年4月、同7月、2022年4月に続いて4回目です。これまで、その時々の新型コロナウイルスとの向き合い方と学生生活の送り方について注意喚起してきました。
 2022年度前期は、北星学園大学が定める危機管理ステージが「2(警戒)」からスタートし、幸いにして多くの授業科目を対面で実施できました。この間、北海道の感染症陽性者数も減少しました。大学の「新型コロナ感染症報告システム」への報告数も激減したことで安心しましたし、『このまま収束に向かって欲しい』と願いながら日々を送っていました。
 そうであるにもかかわらず、今年の夏もこのようなメッセージを送らなければならないことに悔しさが募ります。それは、全国・北海道の動向と同じく、ここに来て学生の皆さんの感染報告数が日に日に増加し続けているからです。

「2年半で変わったこと」

 新型コロナウイルス感染症が最初に報道されたのは2020年1月でした。それから2年半。私たちの生活はさまざまな場面で影響を受けました。第7波が到来したといわれる現在、一番大きく変わったと感じることは、「必要な感染症対策をしつつ社会経済活動は止めない」という社会情勢です。
 思い起こせば、2020年の感染症対策は人の動きを止めることに重点がありました。2021年もほぼ同じでした。それが第6波(今年の1月頃)から、可能な限り行動制限を行わないようにしようという雰囲気に変わり始めました。もちろんこれは、ワクチン接種が進んでいること、また、オミクロン派生株がBA.1、BA.2へと変化し、現在のBA.5では重症化しにくい性質を持つウイルスに置き換わって来ていることが要因なのかもしれません。
 つまり、過去2年間は、重い肺炎を引き起こす未知のウイルスへの畏怖が、行動制限による不自由を受け入れざるを得ない雰囲気に包まれましたが、最近では、私自身、これだけ多くの人々が罹患しているのだから感染は仕方ない、重症化リスクは少ないようだから感染しても少し我慢すればいいのかなと諦めを感じることさえあります。また、第7波で、札幌市、北海道、全国で過去最高の陽性者数が報じられても驚かなくなっていることも、私たちの意識の変化のあらわれなのかもしれません。

「2年半で変わっていないこと」

 しかし一方で、この2年半、変わっていないことがひとつあります。それは、一人一人の感染症への基本的な対策です。たとえば、新型肺炎と称されていた2020年1月28日のNHKのニュース記事の見出しは「新型肺炎予防『手洗い』『せきエチケット』が大切」となっていました(NHKのウェブサイトで見る限り、この記事が予防策に言及した最初でした)。この記事には、手洗いとマスク姿の写真が掲載されています。その後、「手洗い」「せきエチケット」に「マスク着用」「アルコールによる手指消毒」が加わり、さらに対人関係の場では「3密回避」が呼びかけられました。
 手洗いと手指消毒、せきエチケットとマスク着用は関連していますので、感染リスクを少しでも抑えるための一人一人の対策は、基本的にずっと変わらないのです。

「今年の夏も意識して欲しいこと」

 定期試験が終われば、学生の皆さんは、いよいよ夏休みに入ります。先ほども書きましたように、「社会経済活動は止めない」という社会全体の空気感はありますが、大事なことは「必要な感染症対策をしつつ」という点にあります。
 北海道が発出した「夏の感染拡大防止に向けた道民の皆様へのお願い」(2022年7月20日付)では、人の活動がより活発となる夏休みやお盆休みなどに向け、より注意が必要な場面、場所(旅行・帰省、お祭りなどのイベント、部活動)における「3つの行動」を徹底するよう呼びかけています。
[3つの行動]

  • 三密回避、人との距離確保、マスク着用、手指消毒を徹底し、特に、十分に換気を行い  ましょう。また、発熱等の症状がある場合は外出や移動を控え、医療機関を受診しましょう。
  • 飲食では短時間、深酒をせず、大声を出さず、会話の時はマスクを着用しましょう。
  • 感染に不安を感じる時は検査を受けましょう(無症状の方に限ります)。特に、高齢者や重症化リスクの高い方と会う際は、検査を受け陰性を確認しましょう。

 これ以外にも、「適切なマスク着用」や「ワクチン接種」についても呼びかけています。
 これからの北海道は気温も上昇し、熱中症にも気を付けなければなりません。感染症と熱中症、ふたつの対策を取らなければなりません。どちらの対策も分かりきっていることですが、今一度、意識しておくことが大事です。いいかえれば、今年の夏も、感染症や熱中症のリスクがあることを忘れないで生活することが必要なのです。
 万全の対策を取っていても感染したり体調不良に陥ることもあります。もし仮に感染症に罹患した場合には、保健所から指示された期間は、指示されたとおりに療養してください。「軽症(または無症状)だから」と自己判断することが、結果として感染者を増やすことになることを忘れないでください。

 コロナ禍3回目の夏がやってきました。
 2020年、2021年のような不自由な生活に戻らないことを願い、そしてもう二度とこのようなメッセージを発出することがないことを願いつつ、この夏を乗り切りたいと思います。
 後期に、元気な姿の皆さんとキャンパスや教室で再会できることを楽しみにしています。

 

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