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経済学部の野原ゼミ生が合同研究発表会で賞を獲得しました!

2020年12月21日

昨年に続き、本学の経済学部野原准教授のゼミ生4年生と3年生が、12月19日(土)に行われた北海道学生研究会(SCAN)の第11回合同研究発表会で、それぞれ賞を獲得しました。
これは、北海道の地域活性化に実践的な地域社会貢献への取り組みを行ったり、関心を持つ全道の大学ゼミや高校が研究発表や活動報告をするもので、今回の発表会には5大学18チームが参加しました。
4年生は最優秀賞と北海道新聞賞のダブル受賞、3年生は特別賞を受賞しました。

以下は、野原准教授からの紹介文です。

4年生は、外国産牛肉は国産牛肉に比べて二酸化炭素を6倍排出すること、外国産牛肉は100グラムの生産に4200リットルもの水を使うことをポップで示し、ナッジ理論(※1)を用いて消費者の行動を環境に優しい方向に導くことができないか検証を行いました。
コロナの影響でなかなか実地調査ができない中、苦労したのですが、何とかコープさっぽろルーシー店に協力して頂きました。
また、インターネットを通じた同じアンケート調査の結果、実地調査よりもナッジの効果が大きく、このことから消費者は環境に優しい行動をとりたくても予算制約に直面していることを明らかにしました。そこでe-Chumというアプリを提案し、環境配慮型行動に応じてポイントが貯まり、国産牛肉をより買いやすくすることで国産牛肉を消費しやすくすることを提案しました。

3年生は、赤平市をグランピング(※2)で元気にすることを提案しました。地域経済分析システム(RESAS)を用いて、赤平市が抱える問題を明確にし、その上でグランピングを行い地域の木を用いた木産木消、雪を資源として活用することに加え、市の木「楓」を用いたメープルシロップ作り、赤平産の米を用いたパン作りなど食に重きを置きつつ、さらに革産業や製紙業など地元産品を活用するために滞在型のグランピングを提案し、職人技を継承することで雇用の拡大に繋げることなどを提案しました。

※1:ナッジとは、軽く肘で突くという意味で、人の行動に対して強制したり命令したりするのではなく、少しのきっかけで大きな行動の変化に繋げるという行動科学の一つです。近年は、このような心理的な作用に着目した行動経済学が注目されており、2017年にはシカゴ大学のリチャード・セイラー教授がこの分野でノーベル経済学賞を受賞しています。

※2:キャンプの一種ですが、キャンプと異なりテントの設営から食事、ベッドメイクなど自分で用意するのではなく、全て準備されているというホテルサービスのキャンプ版です。キャンプ初心者でも安心して楽しめる野外レジャーとして、近年注目されています。

●北海道学生研究会(SCAN)HP
https://scan-946.jimdofree.com/

昨年の大学HP投稿記事

 

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