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経済学部 藤井ゼミが海洋ごみ削減のためのクラウドファンディングを始めました
2022年09月20日
経済学部 藤井ゼミ(環境経済学ゼミ 担当:藤井康平専任講師)が、北海道苫小牧市の港湾へ海のゴミ箱『Seabin(シービン)』を設置するためのクラウドファンディングを開始しました。クラウドファンディングとは、研究等のアイデアを実現させるための資金をインターネットを通じて募る仕組みです。
シービンは現在日本国内に18件の設置実績がありますが、この度の計画が実現した場合、北海道への設置は初となります。
クラウドファンディングは2022年10月31日(月)まで下記リンク先で実施されています。ぜひご支援をお願いいたします。
シービンから始まる海のお掃除大作戦 - クラウドファンディング
目標金額168万円の使途内訳は以下のとおりです。
- シービン費(購入費、輸送費、メンテナンス費、設置費用) 65万円
- 借地料 4万円
- 光熱費 11万円
- ごみ処理委託費 30万円
- 研究費、交通費(苫小牧の移動費や東京への研究旅費等) 30万円
- クラウドファンディング手数料(集まった金額の20%) 28万円
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さらに、活動報告を行うInstagramが開設されております。ぜひフォローしてください。
seabin_hokusei - Instagram
研究およびシービンについての詳細は、以下藤井ゼミからの活動報告をご確認ください。
Seabinから始まる海のお掃除大作戦
北星学園経済学部藤井ゼミでの活動を報告いたします。
私たちは、北星学園大学経済学部経済学科で環境経済学ゼミ(担当:藤井康平専任講師)に所属する3 年生です。現在、「海洋ごみの削減と有効活用」をテーマとし、北海道初苫小牧市の港湾で海のゴミ箱『Seabin(シービン)』を設置し、回収したごみを有効活用しようと計画しております。
Seabinとは
Seabinとは海洋プラスチックごみ回収装置のことです。日本のプラスチック生産量は年間で約1000万トン。そのうち900万トンが捨てられています。そのほぼ100%が熱回収などのリサイクルまたは埋め立て、焼却処分されています。
この現状に効果的なのがこのSeabinです。Seabinは24時間海洋ごみを回収可能であり、マイクロプラスチックの他に海上にうかぶ木材や表層油の回収が実現できます。
このSeabinは日本にまだ18件しか設置されていなく、北海道は該当していません。
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画像出典:Seabin(シービン)-海洋プラスチックゴミ回収装置|平泉洋行
なぜ苫小牧市なのか
苫小牧市には国際拠点港湾である海の玄関「苫小牧港」があります。苫小牧港は入り組んだ構造になっているため、ごみが溜まりやすい状況です。苫小牧港は旅客フェリーの発着点となっているため、多くの観光客が訪れますが、港に面した公園や広場には、不法投棄やポイ捨ても多く見られます。
▲漁港に流れ着いた海洋ごみ
また、苫小牧港周辺にはリサイクル施設や処理施設が多くあり、リサイクル事業が活発に行われています。苫小牧市がまとめた2019年度のごみのリサイクル率は31.2%で、人口10万人以上の道内主要都市9市のうちでトップでした。さらに苫小牧市では、ゼロカーボンの実現やゼロごみの町づくり、エコストアの取り組みを行うなど、地方環境行政において先導的な役割を果たしています。
以上より、苫小牧市はリサイクル事業が活発である一方で、苫小牧港周辺は不法投棄やポイ捨てなどによって、海洋汚染と景観悪化が進行しています。多くの人がこの現状を認識しておらず、海洋汚染問題そのものへの理解度も低い状況です。海洋汚染は日常生活で生じる廃棄物が原因で引き起こされることが多く、社会生活と密接につながっていることを認識してもらう必要があります。また、海洋ごみを有効活用し、マイナスの価値をプラスの価値に変換することができれば、循環型社会の実現に大きく近づくと考えます。リサイクル事業が活発な苫小牧市で取り組む意義はここにあります。
そこで苫小牧市にある勇払マリーナ様に協賛をいただきマリーナ内を研究フィールドとして使用させていただくことになりました。勇払マリーナ様ではマリーナ内の掃除を行っていますが、やはりごみはマリーナ内に流れ込んでくるためseabinが効果的に働いてくれるのではないかと考えています。
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▲勇払マリーナ様のマリーナ内
<関連リンク>
北星学園大学経済学部経済学科
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