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2023年04月20日
このたび本学経済学部の勝村務教授が、本を出版されました。
書名:マルクス経済学の論点 岐路に立つ世界を読むために
まえがき(抜粋)
資本主義がなかなか巧妙に組み上げられた強靱な経済体制であり、ちょっとやそっとの「危機」で倒れるようなものではないということ。この認識を、資本主義の基本構造や変容の論理の解明を通じて、あらためて確認していくのは経済学の任務であると思いますが、少なくともマルクス経済学においては、そこに批判的な構えが伴っていなければならないのではないでしょうか。
資本主義のもたらす問題を意識するからこそ、その体制としての強靱さが浮き彫りになるという面もあるでしょうし、資本主義の存続を自明視しないことにより、壮大な構築物の基底に潜む危うい前提やそれらを巧くカバーしてきた仕掛けに目を向けることができるのだと思います。
経済学でありつつ、経済学批判でもあること。経済学批判であるからこそ、経済学として深い考察・分析に逢着できるのだということ。どこか意識しておきたい構えです。
※出版社HPより
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